2015年6月1日月曜日

今日の読書

今日は楽しい読書ができました。
プルースト第11巻「逃げ去る女」読了。
後には巻末の堀江さんのエッセイを残しています。
この巻はなかなか読ませるところの多い内容でした。
個人的にもトーンダウン気味だったプルースト読書が復活です。


新潮社からプルースト全一巻 角田光代・芳川泰久編訳が
出ましたが、興味がむくむくと湧いてきました。
それにプラス編者の芳川氏による「謎とき『失われた時を求めて』」が
新潮選書で出るようで、なおさら興味深々です。


それらの情報は今月の「波」で詳しく知ったのですが、
その「波」も個人的に関心のある話題がたくさん。
瀧井朝世氏のクンデラに関するエッセイも嬉しかったし、
石原千秋氏の「行人」読解も山場で、とても面白かった。
加えて海外の短編にテジュ・コールという、
ナイジェリア人の両親を持つアメリカ人の作品が
とてもよかったです。
来年クレスト・ブックスで「オープン・シティ」という本が
出るそうなので、楽しみが増えました。
ぜひ読んでみましょう。
このコールという人の文体は“W.G.ゼーバルト風”と
形容されるとあります。
ということは、まだ未読のゼーバルトも・・・楽しみが増してきました。


よい文章と出合うと、とても気持ちが落ち着きます。
充実した気持ちと、満足感とがたっぷり詰まった状態で、
寝ることにしましょう。

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