パリでLa Huneという書店はチェーン店だと思うのですが、
実のところは知りません。
本屋は好きでも、外国で本屋さんに入るのは、
さすがに無理です。
でも、サンジェルマン・デ・プレにあるLa Huneは、
立地もよく、こじんまりとしていて、雰囲気も親しみやすく、
好ましく思ったお店でした。
そのお店が閉店という悲しいニュースが入ってきています。
パリに行ったときには、
目的のフロールとドゥ・マゴをチェックしてから、
並びのその小さな本屋さんに喜んで入ってみました。
嬉しがって、トーマス・マンの仮綴じ本とか、
当時入れ込んでいたデュラスとか、
弟へのお土産用にフッサールとか、
(後でわかったことは、このフランス語本訳がジャック・デリダで、
デリダの解説が素晴らしい内容だという有名な本なのだそうです)
買ってみたものです。
実にお馬鹿な行動ですが、
とても懐かしく、希望にあふれた過去が思い出されます。
お馬鹿な行動はその後も続き、
好きな本があると、つい原書を買う、という恐ろしいことをしています。
というわけで、ユルスナールの数冊は、
今も読まれず、本棚に並んでいます。
今度フランスに行くときには、
もう少しはフランス語をわかるようにしておきたいものです。
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