日経新聞の夕刊に掲載されているプロムナード、
この欄でここしばらく海野弘さんが執筆されています。
今日は「ある雑誌と編集者の思い出」というタイトルで、
80年代、90年代の「マリ・クレール」と、
その名編集者安原顯さんについて語っておられます。
ほんとうにあの頃の「マリ・クレール」は素晴らしかった。
読んでいた当時は編集長の安原さんのことは知りませんでしたが、
自分にとっては完璧な雑誌でした。
「マリ・クレール」で池澤夏樹さん“エデンの東の対話”を知り、
鷲田清一さん“モードの迷宮”を知りました。
淀川長張治さんと山田宏一さんと蓮見重彦さんの
対談“映画千夜一夜”をせっせと読みました。
小川洋子さんもそこで読みましたし、
もちろん海野さんも読んでいたのです。
海野さんのことは「花椿」資生堂PR誌 で
よく読ませていただいていましたが、
「マリ・クレール」にも欠かせない執筆者だったのです。
仏版と提携したファッションのページも美しく、
今考えると、豪奢でした。
あの時はまだ若くて、
先のことは全くわからなくて、
この雑誌が消えてしまうなんて考えもしませんでした。
安原さんが亡くなるとともに、
「海」も「マリ・クレール」も伝説となって、
語り継がれるようになりました。
景気がよくなることだけでなく、
社会が成熟した成果として、
再びあのような雑誌が世に現れて欲しいと
思いながら月日は経っていくばかりです。
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