2009年12月27日日曜日

「家を出た日」

「家を出た日」 米田紘輔著 文芸社

まだ二十歳の青年が、
中学生の頃のことを振り返った本です。
文章は繊細で、
細やかな心理描写を綴っています。
中学生という年代は、
まだ大人の入り口に立っている頃、
子供らしい瑞々しさを持っている頃です。
そういった純粋さをこの著者は
そのままパッキングして描いています。

厳しくみれば、
文章を書くにあたっての、
弱さや自己陶酔などが見られ、
幼さの残る内容です。
が、純粋さを失わずに、
この繊細な文章力を活かし、
書きついでいくことで、
さらに成長されると思われます。

著者は、
知り合いの知り合いという関係の方で、
偶然のご縁があって読ませていただきました。
これから伸びていかれる作家だと期待しています。

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