「無知」を読まずに無知を通しつづけるツキスミですが、
今日はクンデラの最新作「無意味の祝祭」を読みました。
クンデラを読んでいると、小説の無限性を感じさせられます。
すごいな、こんなこともできるんだ、と。
今も少々興奮しています。
フランス語で書かれるようになってからの作品には、
どことなく爽快感を覚えるのですが、
これは言語の違いでしょうか、
あるいは、クンデラのスタイルの変化なのでしょうか。
もちろん、基本姿勢は変わりませんが。
いつも真実を突いていて、まともに読むとノックアウトされます。
幸い今回は“無意味”ときましたから、ほっとしています。
私はついつい意味を問うてしまうので、
肩の力を抜けと言われているような気がします。
“無意味とは人生の本質”と哲学的なテーマを、
こういう小説で笑いを含みながら言われると、
もう言葉がありませんね。
クンデラの作品では「存在」と「不滅」が好きなのですが、
この「無意味の祝祭」がそれらを上回りそうです。
こういう本に出会えるから、読書はやめられません。
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