2015年11月18日水曜日

休憩

休憩が好きです。
独りっきりのひとときがほっとします。


本を読むのも独りでしかできませんよね。
今日読み終えたのは、小川洋子さんのエッセイ
「とにかく散歩いたしましょう」。
小説はそれで素晴らしく、
エッセイでは真面目で素直なお人柄がよく現れていて、
気持よく、楽しく読むことができます。
やはりあのような作品を書かれる方だけあって、
観ること、気が付くこと、思いをはせること、優しい気持ち、
また、そういったことを言葉に置き換えることができる、
特殊な能力をお持ちでいらっしゃいますね。
そろそろ次の文庫化があるようで、今から楽しみです。


そう思いつつも、
現代日本文学を読むのはもっと絞らないとだめだと、
気にしています。
関心のある作品は文庫化まで待ってからにはしていますが、
そうことではなく、やはり時間が無いです。
この調子では、例えばモンテーニュ「エセー」を読むなんて、
とても生きている間には無理ですね。


読みたい本は星の数ほどあるけれど、
歳をとるほど、古今東西の古典が読んでみたくなってきています。


それでいて気分が楽になる本や、
楽しい本も読みたい。
この欲張りめ、どうしてくれる。


そろそろ本の整理をしなければならない時期でもあるようです。
欲張ってみたものの、さわりだけしか読めていない本は、
潔くあきらめましょう。
自分にフィットする本を読むのが一番でしょうね。


昨日は、京都へ琳派展を観に行ってきました。
本阿弥光悦、俵屋宗達、酒井抱一を中心とする素晴らしい作品が、
数多くあり、じっくり観ていたら数時間は必要でしょう。
幸か不幸か、人数制限がかかるほどのすごい人だったので、
人にまみれて、さくっと観ることしかできませんでした。
それでも、光悦の見事な筆、宗達の見事な構図の作品、
抱一の繊細な作品の数々、と気になっていたところはしっかり。
人ごみに解放された後は園内の紅葉を見ながら、
ブルディガラのサンドイッチを食べて、のんびり。
美術を鑑賞するのは不思議な感覚があるのですが、
それは自分が美術に疎いせいだと思うのです。
ただ感覚だけで、綺麗だ、好きだ、だけで観ているので、
この感情をうまく表現できればよいでしょうね。
なぜか言葉にできない感覚があるのです。


今日は疲れを癒すだけの休憩日でありました。
本のメモもまたまた積まれております。
それはまた後日ということで、ぼんにゅいです。  

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