「特捜部Q 吊された少女」 ユッシ・エーズラ・オールスン著
吉田奈保子訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ1901
特捜部Q、デンマーク警察の過去に起こった未解決事件を扱うチーム。
メンバーは4名。
とっても魅力的なカール・マークは警部補。でかくて、お腹もぷっくり、
煙草が手放せず、お酒も好きそう。口も悪い。態度もふてぶてしい。
でも、当たり前にいい人なのです。
助手にはアラブ系のアサド。この人の過去は誰も知らない。
それも複雑なことがあるようで、カールもそれには触れない。
もう一人助手。過激なメークにファッションのローセ。とっても仕事ができる。
ローセもプライベートは隠されています。
気になっているけれど、もちろん深入りはしないカール。
それから新人ののっぽのゴードン。どうやら上司のラース・ビャアンによって
送り込まれたようだけど、この本でメンバー入りを皆に認識させました。
この4名で捜査を行っています。
いつの事件もきっかけは思いがけずやってきます。
今回もカールはとんでもないことに首をつっこんだような気分になります。
で、早めに片付けてしまおうと現地に向かうのですが。
アサドとローセの勘がいつも冴えているので、
カールも自分の考えと突き合わせては、次の行動に移ります。
物語は、いつももう一つのストーリーが平行して動きます。
それは、捜査中の事件と深いかかわりがあることで、
これから新たな事件が起こる予感を呼び起こします。
その上に、カールのプライベートも重要なストーリーです。
奥さんは別居中。(離婚したっけ?)
義理の息子は同居中だけど、好き勝手をしている小僧です。
同居しているもう一人は、カールの同僚ハーディ。
かつてアマ―島でカールとハーディともう一人を巻き込んだ未解決事件
があり、それがあまりにも過酷であったため、カール自身も精神的に
回復していません。ハーディはそれ以上に身体的にダメージを受けており、
現在は車いすでの生活です。
この本までは、もう2人同居人(モーデンとミカ)がいて、
彼らがハーディを介護することにより、ハーディは身体の一部を
動かすことができるようになったのです。
彼らも重要な登場人物です。
その上、カールには必要としている女性、モーナがいて。
彼女とは一時いい関係でしたが、今は距離をおいています。
カールは今も彼女を慕っています。
さて、長くなりましたし、ミステリですから、この本の内容については、
省くことにいたしましょう。
いつものとおり、どうなっているの?はやく辿りつかないと、
また事件が起こってしまうやん!とはらはらどきどきです。
でも何より、ここに書いたとおり、登場人物が皆魅力的なのです。
謎もあれば、親しみやすさもあり、笑わせてくれるし、
泣かせてくれるところもあります。
あんまりカールが人間味がありすぎて、困るくらいです。
カール、ほどほどにがんばってね。
アマー島の事件が解決するまで、このシリーズは終わらないわけですが、
カールのためには解決してほしいし、
シリーズは続いてほしいし、
読者はわがままですね。
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