2013年12月19日木曜日

フルートの音から

あいかわらず毎日キリンジを聴いています。
どのアルバムにも好きな曲が入っていますが、
何故か1stの「ペーパー・ドライヴァー・ミュージック」に
好きな曲が多いような気がします。

先日、兄弟そろってのアルバムとしては最後になる
「TEN」を購入しました。
まだ聴かずに、お正月の楽しみにおいてあります。

さて、その1stの最後に入っている「かどわかされて」が
とても気に入っていて、繰り返し聴いているのですが、
最後にフルートの音色が聴こえてきます。
それが、申し訳ないのですが、下手。

これが美しい音色だと、もっと曲が冴えるのに、と
少々残念に思うのでした。

そのフルート。
中学生の時に少しさわったことがあります。
なかなか面白く思った記憶が。
同じ頃にアコギをさわりましたが、
全くフィーリングが合わない。
相性ってあるんだな、と思いました。

ずっと後になって、エリック・ドルフィーのフルートを聴いて、
なんていい音なんだろうとうっとりしました。
エリック・ドルフィーは他の楽器も上手だと聞いています。

最も感動したのが、エマニュエル・パユの演奏です。
ベルリン・フィルの弦楽の演奏会を聴きに行ったとき、
まだベルリン・フィルに在籍していたパユがゲストとして登場したのでした。
素晴らしく美しく、楽しく、軽やかで、言葉もありませんでした。
聴衆の人々も溜息をついていたくらいです。
フルートの軽やかさ、品の良さ、優しさが溢れていました。
パユがほほえみながら、楽しげに吹いている姿が目に浮かんできます。

それ以来フルートはちょっと憧れの楽器です。
美しい冴えた音が聴こえてくるとドキドキしてしまいます。

だからといって、習ってみようとは思わないのですが。
たぶんあの音は出ないでしょう。

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