本日の読書は、
「森のネズミの山荘便り」 岡野薫子著 求龍堂
昨日に続いて岡野さんの本です。
こちらはエッセイで、
岡野さんが毎年訪れる黒姫山の山荘が舞台です。
岡野さんはファンタジーを書かれる以前には、
映画のシナリオを書かれていたそうです。
それは、その後の作品にも影響があるようです。
昨日読んだ「都会の蜃気楼」に“白いハト”というファンタジーが
冒頭に置かれていました。
この作品は1967年に初めてのファンタジー作品として書かれたそうです。
そこには、視点の移り変わりや、クローズアップなど、
フィルム作品を思わせるようなテクニックが見られます。
短い作品ですが、あっと思わせる見事さです。
そういった作品に関する話もありますし、
山荘ならではの、自然に密着した話も飾らず書かれています。
とっても自然体な文章に落ち着いた雰囲気が漂います。
黒姫山はいつのころからか、文学者や学者が集う別荘地だったそうですが、
そういったことに関心のある方にも、
黒姫山の自然を味わうのに適しているかと思われました。
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