ずいぶん前に大江健三郎さんが、
あるコラムに書かれていた興味深い話です。
“渡辺一夫氏に三年にひとりずつ
詩人、作家、思想家をきめて
集中的に読めといわれた。
私が人生で完全に実行した
最良の教え。”
きままに読書を重ねていた頃に、
この“三年にひとり”というのを、
ひとつの目安になることと教わり、
早速試してみることにしました。
以外とひとりに絞り込むのも難しく、
とりあえず数年だけ考えてみました。
それからしばらくすると、
ひとりの作家を三年ではとても読みきれないことが、
わかりました。
ひととおり読むことはできても、
丁寧に読むまでには至りません。
そうすると尚更この三年という言葉が効いてきます。
自分の年齢を鑑みて、
これからどういう読書をすることが、
納得のいく状態になるのでしょうか。
さらりと読むだけの読書、
じっくり読む読書、
どうしようかしらん。
考えて、悩むことがまた楽しかったりします。
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