小学校5年生でした。
国語の時間の時のこと、
担任の先生が言いました。
“縦書きのノートの真ん中に横線を引いて、
上と下に分けてください。”
そして黒板にその図を描いてくれました。
“上の段には、
教科書の
文章に書かれていることを
書いてください。”
“下の段には、
その文章から分かることを
書いてください。”
例えば、
上段には、文章を細かく刻んで、
記します。
下段には、上段に記した文章から、
分かること、表現されていることなど、
自分で読み取れることを、
記します。
とってもシンプルで、
どれだけ理解できているか、
一目瞭然の方法です。
小学生にもすぐにできるわけです。
お話を読んだりするときには、
とても有効な読解をすすめてくれるでしょう。
ところが、
上段は簡単に書けたのですが、
下段が問題でした。
自分が思うことや、考えることがもし間違っていたら?
不安で書くことができません。
でたらめを書くような気がしたのです。
懐疑的すぎますね。
結局、活字になっているところだけしか信用できなかったので、
上段と下段は同じことを書いてしまいました。
小学5年生、ノートに向かって、
手を滲ませていたことをよく思い出します。
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