2010年5月3日月曜日

「ベルサイユの子」

「ベルサイユの子」のDVDを観ました。
監督はピエール・ショレール、
主演はギョーム・ドパルデュー。

23歳の母親ニーナは5歳の息子エンゾと
パリでホームレスをしていたが、保護され、
ベルサイユの施設に収容されたのち、
宮殿近くの森で道に迷う。
そこで、森の小屋で世捨て人のように暮らすダミアンと出会う。
翌朝、ダミアンの手元にエンゾを託し、
ニーナは姿を消していた。
ダミアンは幼いエンゾの世話をし、一緒に暮らしていくうちに、
息子のような愛着を感じるようになる・・・

※上記の説明は「ふらんす」の中条志穂さんの文章から、
 抜書きさせていただきました。

内容を推察してみて、もしかして本当にあっても不思議ではないと
思います。
それだけに、ニーナもエンゾもダミアンも演技ではなく、
自然とそう振舞っていたようにも感じられるのです。
エンゾの瞳を覗き込む大人たちの慈愛に満ちた眼差しが、
その時々に胸を打ちます。

5歳というエンゾを演じる子役に参ってしまう人も
多いのではないでしょうか。

個人的には、
ダミアンを演じるギョームに改めて心が惹かれました。
以前から関心のある俳優だったのですが、しばらく前に、
先年37歳という若さで急逝したことを知ったときには、
絶句しました。
なんと惜しいことと。

この映画では、ダミアンは天使のような役割を果たします。
その生き方がまた心を打つのでした。

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