「夢の貨幣」 マルグリット・ユルスナール著 若林真訳 白水社
しばらく前にこの「夢の貨幣」を読んだことにしているけれど、
実はあまりよく内容をわかっていないところがあるのです。
まず、何が言いたいのかよくわからないのです。
数々のエピソードに翻弄されて読み進めるうちに、
暗殺未遂事件が起こり、すぅっと幕が閉じられてしまったような
感じがしています。
ゆっくりとは読んだものの、物語を頭の中で把握できていない。
失敗読書です。
文章の豊穣さや、視点の鋭さなど、アイロニカルな部分も
全てユルスナールのものなのに、なんだか惜しい気がします。
そのうちに読み直して整理しようと思いながら、
時間だけが経っています。
こういうときは、熟すまで待つしかないのです。
再度読むことがあるでしょう。
そのときにはどのように感じるでしょう。
ちゃんと読めるかしら?
0 件のコメント:
コメントを投稿