「ヴァレリー 知性と感性の相剋」 清水徹著 岩波新書
<知性のひと>として知られるヴァレリーの人生を、
<感性のひと>という側面から辿り直した内容です。
ヴァレリーの作品を読んだことが無く、
その人生についてもほとんど知らずに読んでいると、
<感性のひと>という側面から見直すという意味が、
あまり伝わらないような気がします。
かといって、「ムッシュー・テスト」などをめくってみて、
“読んでみてもきっと何が言いたいのか分からない”
そんな感じがしていたので、この本を読んでみたのですが、
もう一歩というところで踏み込めない、
そんな中途半端な状態です。
ここまで来たので、
同じく清水徹さんの「ヴァレリーの肖像」を読んでみて、
もう少しヴァレリーについて、作品について知識を整えてから、
「ムッシュー・テスト」に進みたいと思います。
理解できるかどうかは別として、
ヴァレリーについてもう少し知りたいのと、
どういった意味で書かれた作品群が、
どういう位置づけにあるのか触れておきたいのです。
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