定評のある漫画ですので、ご存じの方も多いと思いますが。
登場人物が多く、彼らの生活や仕事が互いに交錯し、
話が深く、複雑になり、読み手側の思い入れもその分増していきます。
舞台は鎌倉。
長女の幸は市民病院に勤める看護師。病院の様子も描かれます。
次女の佳乃は地元の信用金庫に勤めるOL。大酒飲みというのがポイント。
三女の千佳はスポーツ店に勤めていて、アフロヘア。理由は・・・。
四女のすずが実質の主人公。上の三人とは母親が違いますが、
第一巻目で、鎌倉に引っ越し、一緒に生活することとなりました。
中学生でサッカーチームに所属して、活躍中。
以上の4人を取り巻く職場の人々、街の人々、サッカー仲間たちは、
内面深く付き合っていて、自然な描写の中に、
人間の生死が日常性を帯びて描かれています。
現実にはこううまくはいかないですから、
それだけに、彼らの交流がうらやましく、生活ぶりも楽しげで、好感が持てます。
著者の吉田秋生さんはすっきりとした線を描かれる画もすばらしく、
ユーモアのセンスもタイミングよく、
ストーリーテラーとしても有名な方ですね。
こういう漫画をたくさん読みたいと思うのですが、
なかなか見つけることができません。
お勧めがありましたら、お願いいたします。
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