ここで見られる服は、
実際に着る服ではなく、
アートとして見ています。
残念ながら着ることはできなくても、
写真だけでも堪能できます。
注目しているクリエーターが何人かいます。
2001年からランバンのレディスを担当している
アルベール・エルバスは、
毎回目を喜ばせてくれます。
優美なフォルム、
細かいディティールに、
繊細さが宿っています。
柔らかなドレープも、
心をくすぐります。
布地の断ちっぱなしや、
時折見せる大胆な素材使いが
アクセントとなって、
現代性を取り込む要素となっています。
ここではしっとりとした赤いコートドレスを
細いベルトでウエストマークしています。
素材のアイデアとそれを活かしたシルエットが
絶妙です。
ファッションの専門的なことは
全くわかりませんが、
美しいモデルが、
ある衣装を身に纏い、
デコレーションされて、
一つの作品として写真に映し出されるを見ていると、
ここまで美しくなるものか、と
不思議な感覚に襲われます。
エルバスは、女性を艶かしく美しく見せてくれる
ファッションの原点に立ち戻ったデザイナーの一人だと
思います。