「彼女のいる背表紙」 堀江敏幸著 マガジンハウス
まず、タイトルに惹かれます。
女性のこと、本のことが書かれているとすぐに察せられます。
さて、どんな背表紙が並んでいるのか、
目次と索引をチェックしてから、本文へと入ります。
一冊目はサガン「私自身のための優しい回想」。
サガンの個性を見抜いた文章に唸らされ、
すぐにでも読みたいところですが、今は絶版だそうです。
と、いう具合に、次々と本が紹介されて、
目が回りそうなので、休み休み読み進めます。
アメリカの作家の次には、ドイツの作家、
次はフランス、イタリア、ロシア、モンゴル、エトセトラ、エトセトラ、
もちろん日本も含め、
数多くの世界を覗き込むことになりました。
雑誌の連載であったためでしょうが、
短い文章にまとめられていて、
そこに、
堀江さんのエッセンスが振りかけられています。
本によっては、
もっとじっくり読みたいと思わせるのに、
切り上げられてしまっているように感じるところもあります。
この本は読んだことがある、と思っていても、
堀江さんの視点はまた違ったところにあって、
その違いがまた興味深かったりします。
堀江さんの読みを参考に、
ここから新しい出会いがありそうな予感がします。
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