2010年10月31日日曜日

健康だより

あんたの健康なんて関心ねぇーよ、
とどこかの小説の登場人物がつぶやきそうですが、
今日は体調報告をしようと思います。

しばらく前から左目に傷が入り、
充血して赤くなっています。
疲れ目くらいでたいしたことないだろうと思っていたのが、
なかなか治らないので眼科へ行ったところ、
すごく怖い先生に冷ややかに診断を下されました。
初めて目の塗り薬というのを使っています。
ぬるぬるべたべたするけれど、
目の表面を覆う感じがして安心です。
あと2,3日で治まりそうな感じです。
これはよし。

一週間前から風邪の初期症状が治りません。
喉が痛く、熱っぽく、頭が痛いです。
市販の風邪薬で見た目は治まっているのですが、
飲まないと、また風邪菌が勢力を増してきます。
そろそろ内科の行き着けの先生のところへ行こうかな、
迷っているところです。

持病のほうはここ一ヶ月幸いにも落ち着いています。
このまま過ごすことができるといいな。
テンションを上げすぎないように気をつけて、
ぼちぼちやっていこうと思います。

以上、健康だよりでした。
んんん、読書はちっとも進んでいません。
時間があると、ぼんやりしています。
年内の読書の見通しをつけて、
クリアできるようにしたいところです。

2010年10月27日水曜日

音楽遍歴 その1

これまで様々な音楽をかじって聴いてきました。
現在のヘビーローテーションは、
ROVO、COLDPLAY、サカナクション、キリンジ、
Miles Davis、Glenn GouldのBach・・・
どれもとてもお気に入りです。
音楽無しではいられない体質です。
いつの頃から音楽と親しむようになったのかなと不思議になったりします。

幼少のころからピアノを弾いていたことは
多少は影響があるとは思います。
実家ではクラシックがよくかかっていました。
しかしちょっぴし背伸びをしだした頃からポピュラー音楽まっしぐら。

たしか本格的にじっくりと聴いたのは大滝詠一の“A Long Vacation”。
そこからナイアガラ繋がりで佐野元春へ。
佐野元春の“Someday”までの3作は大好きでした。
現在も佐野さんは第一人者として活躍されていますね。
音楽はもちろんポエム朗読のライブもされているそうです。

環境が変わって、洋楽を教えてもらいました。
入り口はBilly Joelだったと思います。
そこからDURAN DURAN“RIO”でテンションが上がり、
JAPANにはまって大騒ぎ。
Steve Jansenがご贔屓でした。
音自体も結構好みでした。自然とYMOにも範囲が広がり、
中でも高橋幸広は声が好きでよく聴きました。

そのほかにはU2“WAR”がすごくかっこよかったです。
あの頃からU2のスタイルは一貫していますね。尊敬に値します。

雑誌などの影響もあり、そこからハード・ロックやヘビー・メタル系に
入り込みます。
始めはDef Leppard。ベテラン勢もまだ元気、LAメタルが注目され、
Metallicaが頭角を現してきた頃です。
日々楽しく、あれやこれやと聴きながらたどり着いたのは、
ジャーマン・メタルの雄、ACCEPTでした。
ACCEPTの絶頂の時を通り過ぎ、
とうとうロック系を聴くことを終えてしまいました。
そして早数十年が経ち・・・

最近でもロック系で聴くのは、Rage Against The Machineや
Extremeぐらいでしょうか。
Nuno Bettencourtのギターがすごく好きです。
HMやHRなどがラジオから流れてくると、
懐かしく元気が出てくるから不思議です。

2010年10月24日日曜日

キリンジ

最近キリンジを聴くようになりました。
なんとなくやさしい声できれいなメロディーのものが聴きたいな、
そんな気分になって、思い出したのがキリンジでした。

まず一枚目に選んだのは“For Beautiful Human Life”。
一捻りある歌詞も好みで、
すっかりはまり込んでしまいました。
楽曲もしっかりと芯があり、
凝ったアレンジも楽しい。
そして不思議なくらい柔らかくやさしい兄弟二人の声、ささやき。

他のアルバムも聴いてみようと、
最新作“BUOYANCY”を入手してみました。
期待を裏切らない練られた作品です。

基本的にパンチの効いた楽曲が好きなので、
こういうことはめずらしいのですが、
しばらくはこの伸びやかなキリンジを楽しみたいと思います。

2010年10月20日水曜日

リフォーム中です

ただいまお家のリフォーム真っ只中。
トントン、パタパタ、ガンガン、いろんな音が響いています。

お休みの日も落ち着かなくて、
何も手につきません。
と、言い訳をしてうとうと寝てばかりいます。

ユルスナールを読みながら、
本当に自分の納得のいく本だけを読もうと
強く思うのです。
でもそういう本だと思って読んでみたら、
あらあら違ったわ、ということが多いような気がします。
気に入った作家の本でも、
ぴったりくるとは限らないのでした。
そういうことがあると、
ああ、古典にしておけばよかったとすごく後悔します。
内外の古典をほとんど読んでいないのが、
普段の読書にも影響することがしばしばあるのです。
ちょっとシフトを変えて、
現代物の冊数を減らしてみようと考慮中であります。

2010年10月17日日曜日

「目を見開いて」再読

「目を見開いて」ユルスナール著白水社を再読中です。
一年前はユルスナールの言葉の連なりについていくのが困難で、
さらりと読んでしまっていたのです。
それでも素晴らしいと思っていました。

今回ゆっくりとなぞりながら読んでいます。
言葉と文章を反芻しながらなのでスピードも遅い。
しばらく前にユルスナールの年譜をさらっておいたことも、
ほぼ全ての作品に目を通してあることもあって、
出来る範囲内ですが、内容が少しずつわかるようになってきました。

読了してから、ユルスナールに魅せられる理由等お話できると思いますが、
今のところわかっているのは、
“私はこれまで本を読めていない!”ことと、
“私は世界を知らない!”ということです。

この本でインタビューを受けているユルスナールはかなりの年齢ですから、
自分のことも世界のことも自分を取り巻く環境のことも、
身体に染み込むように理解し、達観できているのです。
そういう人が述べる言葉には到底かなうわけがありません。

それにしても自分の浅はかさにあきれています。

2010年10月11日月曜日

読書が進みません

読書の秋の到来なのに、
ぜーんぜん頁が進みません。
堀江敏幸さんの「ゼラニウム」で悩んでいます。

目先を変えてちょっと読みやすいものをさらってみようかな。

今週後半にはユルスナールの「目を見開いて」を
一年ぶりに読み返してみようと考えています。
それは、須賀敦子さんが「澀江抽斎」の登場人物、澀江五百から影響を受けたり、
ナタリア・ギンズブルグから多くを学んだりされていたことから考えてみて、
今一番関心のある人の一人からその人の考えをなぞり返してみるのが、
ためになるのではないかと思いついたからなのでした。

即効影響を受けるわけではないとは思いますが、
自分の道筋に光を当ててくれるような期待を抱いています。
そこが自分の甘いところではあるのですが。

読書が進まないのは、少し前にしていた考え事も関係があります。
どうやって生きていくべきか、具体的に方向転換を模索していたのですが、
諸々の問題があり、簡単に決めることもできません。
やりたいことと、やったほうがいいと思われることは別のところにあり、
また今おかれている状況も基本にありますから、
最も自分にとって適切な選択を考えなければなりません。
残された時間でよりベストに生きたい、
ジレンマに悩まされる日々であります。

2010年10月7日木曜日

「考える人・・・ドリトル先生のイギリス」

「考える人」2010年秋号“福岡伸一と歩くドリトル先生のイギリス”

子供の時分にドリトル先生に魅せられた人は、
夢を現実の世界に読み込んで、
大人になってからもドリトル先生の世界観を忘れずに
生きている人が多いような気がします。
漠然とそういうイメージを抱いていましたが、
この特集号を読んでみてその感を強くしました。
生き物たちに強い関心を持ち、
その生き物たちが生きる世界を広く広く望んでいるのです。
どの人の根底にもナチュラリストの資質が流れている。
だから、福岡先生の宣言にもうなづけるのでした。

ドリトル先生の本は「航海記」を読んだだけで終わっているのですが、
その理由はきっと生き物への関心が薄いからなのだろうと思います。
生き物たちの様子を見るのはとても楽しい、その程度なのです。
それもよしとしてください。

この「考える人」を購入したわけは
松山巌さんの“須賀敦子の方へ”の連載が始まったからです。
須賀さんと親しくされていた松山さんがどのように語られるのか、
とても楽しみにしていました。
期待は裏切られることなく、一回目からとても充実した、
これまで読み落としていた部分を指摘された内容でした。
須賀さんの指針となり、生き様の教えとなったと思われる人たちの名前が
挙げられて、より具体的な推測が推し量られています。

勝手に作り上げている須賀さんの像に
いろんな角度から少しずつ色をつけたり、
肉付けをしたりしています。
今回の連載からはさらに、
魂を吹き込むことができるかもしれません。
もっと力強いオリジナリティのある須賀さん像を
しっかり立ち上げることができますように。

2010年10月3日日曜日

10月に入りました

トーベ・ヤンソン「小さなトロールと大きな洪水」を読み終えました。
子供向けなのでとってもあっさり読んでしまいましたが、
これがムーミンの登場した第一冊目だそうです。
戦時の暗雲漂うイメージが色濃く、
単純に楽しい物語ではありません。
あの素敵なムーミン谷のお話がここから育っていくことを思うと、
その背景などが気になってきました。

堀江敏幸「ゼラニウム」。
単行本の読後感もよく覚えていないのですが、
今回もちょっと戸惑いながら読んでいます。
何か意図か仕掛けか何かあるような気がします。

「図書」10月号を読みながら、
来月には吉川一義訳の「失われた時を求めて」が出る・・・
いつもブログを覘いている原啓介氏の翻訳の本が出るんだ・・・
今月も大江健三郎のエッセイは独特の味わいだなぁ・・・などと
ふむふむと頷いています。

「波」10月号の方は、
「考える人」がドリトル先生特集のようで、
それも福岡伸一さんが携わっておられるらしく、これも楽しみです。
松山巌さんの須賀敦子さんに関するエッセイにも注目。

ニュースは気分を盛り上げてくれる大事な役目ですが、
肝心な読書の方は勢いに欠けています。
さて、次はどうしようかな。