2015年9月30日水曜日

いつのまにか葛の花も散り

先日、叢に葛の花を見出して、
ワイン色の綺麗な花なものだ、
と気をよくしていたのですが、
次に足を向けると、もう散ってしまって、
その姿はどこにもありません。


自然の秋の準備でしょうか。


今日のお休みは、大阪へ散髪に行ってきました。
休日にしっかり寝ておかないと、
後が大変疲れるので、
今週は早寝に徹しています。


でも、久々の大丸本館一周はとても楽しかったです。
この本館を立て直すことになっていますが、
もう絶対に反対します。
古めかしい作りは重厚感があり、
わざわざ階段を使って、大理石の良さを味わっているほどなのに。
物販とサービスを目的とした建物としては、
不都合が多いからでしょうが、
他の百貨店には無い、付加価値があると思うのです。
ああ、痛ましや。
大丸本館にこだわってきた意味が無くなってしまいます。
ウィンドウショッピングも楽しみが減ってしまうなぁ。


まだ水曜日ではありますが、
もうお疲れ気味なので、
またまた早めに寝ることにいたします。
ぼんにゅい、です。

2015年9月29日火曜日

打算

みえみえでかっこ悪いこと。
打算。
お世辞。
おべっか。
へつらい。
見栄っ張り。
いろいろありますが、
仕事で打算が見え隠れすると、
実に腹がたちます。
もっと真っ向勝負しましょう。
正直にすることで信頼も得られるのですから。


というわけで、打算みえみえの会議をセッティングさせられて、
結果、相手先にもダメージを与えてしまい、
私まで暗い気持ちになってしまいました。


世の中はきれいごとでは成り立っていない、
ことは重々承知ですが、
正直が一番です。


どのみちばれるんだよ。
と腹黒い私は思っているのでした。


腹黒ともだち、つば九郎、今日はカープが勝たせていただきましたよ。
胴上げはまた次の機会にどうぞ。

2015年9月28日月曜日

「迷いの旅籠 115話」

日経新聞朝刊では、宮部みゆきさんによる
「迷いの旅籠」が連載されています。
時代物です。


凝ったつくりになっていて、
最初の内は話があっちこっち飛んでいるのに、
なかなかついていけませんでした。


“迷いの旅籠”の話が見えてくるまで、
かなりの時間を要しました。
が、そのおかげで事件のおこる場所や人物の様子が
よくわかるようになっていたのでした。


話は佳境に入り、読むのが楽しみになってきたところ、
昨日の115話で涙。


想像してもいなかった展開です。
また、それを上手に表現しているのでした。


宮部さんの物を読むのは初めてで、
期待しながらの日々でしたが、
すっかり迷いこんでしまいました。


読ませます。
ぜひ、どうぞ。

2015年9月27日日曜日

中秋の名月

お月さんが白く光っています。
とてもきれいな、夜。


先ほど、河合隼雄さんの自伝の感想を書きながら、
物足りない内容だなぁと思っておりました。
簡単に言えば、書いたとおり、お人柄が素晴らしいということと、
人には簡単にはマネができない、ということですが、
実際に研究されていた内容については、
今一つ理解できていない部分があるので、
落とし込めません。
これから、河合さんの本は少しずつでも読んでいこうと思っています。
あまりにたくさんの著書があるので、
どこから手をつければよいのか、困っていますが。


先日読んだ最相葉月さんの「セラピスト」では、
河合さんと中井さんのお仕事についての現状が、
具体的に書かれており、
現在では、臨床の現場では、なかなか活かすことが難しいことも
理由がつまびらかにされています。


難しい世界を覗こうとしているな、とちょっと悩んでいます。


ま、できる範囲内で、努力するしかないですね。


今週は、「現代小説クロニクル1980~1984」を少し読み、
残すは後一遍となりました。
それから「マルセル・プルーストの誕生」を少し。
私にとっては、重要な事柄が書かれているようなので、
慎重に読み進めたいと思っているところです。


もう9月が終わってしまいますが、
お天気が続いているので、気持ちは安定しています。
仕事80%出力と、ぼちぼち読書を、続けたいと思っています。

「河合隼雄自伝」

「河合隼雄自伝」 河合隼雄著 新潮文庫


2007年に逝去された河合さんですが、
文化庁長官もなされていた方ですから、
大変よく知られておられているかと思われます。


ユングの研究家、箱庭療法の心理学者として、
著書も多く、講演やメディアを通しても知られた方でした。


そんな河合さんは、どんな人生を歩んでおられたのでしょうか。
この本をそういう気持ちで読んでみたのですが、
ご家族が大変仲が良く、
ユニークで実践派、はっきりしたご意見をお持ちでいらしたようです。
基本的にこのご家族に囲まれて育ち、
学生時の戦時中もいつも近くにご兄弟がいらして、
力になっておられたようです。


京都大学を卒業して、奈良の高校の教師でおられたころから、
どんどんと、心理学の世界に入っていかれます。
ロールシャッハについては、このころにかなりの勉強をされて、
テストを繰り返しておられたようです。
心理学を勉強されている方は、人間に関心がある方が多いようです。
つまり、心理=人に興味があるのですね。
河合さんは高校の教師をしながら、
京都大学の院に籍を置き、心理学の勉強を進められていました。
このころの心理学が学問として、臨床の場として、
どのように進んでいったのか、タイムリーに体験されています。


それから、アメリカ留学。
アメリカの教授に進められて、スイスのユング研究所への留学。


そもそもとびっきり優秀な頭脳の持ち主ですから、
行動力と努力があれば、どんどんと前に進んでいかれるのです。
その上、楽しい方ですから、人にも愛される。
この本を読んでいて、雲の上の話だなぁと、つくづく感じました。


心理学ではなく、精神医学になりますが、中井久夫さんという
先生がいらっしゃいます。
この方も、学生の頃から素晴らしい能力を発揮されています。
お医者さんをしながら、ヴァレリーやカヴァフィスの翻訳も
されているという・・・この方も雲の上の方です。


河合さんの自伝はとても参考になるとは言い難いのですが、
時代背景も違うのでもっともな話ですが、
関心のあるジャンルなので、とても興味深く読んだのです。
これほどの方がたくさん社会に存在したら、
社会も変わるのだろうな、と思ったりしながら。
人生を豊かにしてくれる、そんな自伝という形の本です。

2015年9月23日水曜日

「現代小説クロニクル」

ずっと間違えておりました。


講談社文芸文庫から出ているシリーズは、
「短編小説クロニクル」ではなく、
「現代小説クロニクル」です。


この文芸文庫のシリーズはいくつかありまして、
その位置づけをよくわかっておらず、
書名の勘違いをしておりました。
そーだよね、現代小説だよね、1970年以降のシリーズだから。


「戦後短編小説再発見」や、
「第三の新人 名作選」など、
読んでみたい本はたくさんありますが、
とりあえずは、自分が生きている時代のことを描いた作品を
読んでおこうと思います。


まずは訂正させていただき、
お詫びいたします。

お休み最終日

シルバーウィークもとうとう終わりです。
お天気に恵まれたので、充実した時間を持たれた方も多かったのでは。
私自身も明るい気分で、よく寝れました。えへへ。


でも、ちょっと間延びしてしまっています。
単に仕事するのが良いというわけではなく、
自分のテリトリーの保持とモチベーションの維持が難しい。
家では家なりのルールがありますから、
独り者でもそれなりに立場があるのでした。


今日で、今年もあと残すところ99日だそうです。
そう考えると、なんだか焦りそうになりますが、
いや、マイペースでやらせていただきますよ。
自分の管理が一番難しいのでした。


明日から、また通常の日々が始まります。
が、実は明日は私の部署は暦上休みなのです。
で、出社するのは3人だけ。
世の中は動きだしていますから、
電話はがんがん入ってきそうです。
がんばらにゃ。(マイペースと言ったばかりなのに)


今日は「短編小説クロニクル1980-1984」の中の
暗く悲しい一遍を読んだだけに終わりました。
戦争の話はとても悲しい。
寝る前にプルースト参考図書を読みましょうか。
ちょっとは明るくなるやもしれません。


それでは、ぼんにゅい です。

「自分のなかに歴史を読む」

「自分のなかに歴史を読む」 阿部謹也著 ちくま文庫


昨日は、哲学者 木田元さんの本。
今日は、歴史学者 阿部謹也さんの本と、
難し目の自伝が続きます。


正しくは阿部謹也さんの自伝は新潮社から出ており、
生涯についてはそちらで知ることができます。
早く文庫になってくれないかな。


さて、この「自分のなかに歴史を読む」も、
若い人向けに書かれたご自身の研究の道についての本です。


ヨーロッパについて関心を持たれた直接のきっかけは、
中学生の時にお世話になったカトリックの修道院となりそうです。
カトリック信者に囲まれての生活は、若い阿部さんにとても
刺激を与え、それが根底にあったように思われます。


一橋大学での良き恩師との出会いも、心に残ります。
そこで、「それをやらなければ、生きてゆけないというテーマ」
について研究をするべきだと、学ぶのです。
そこで、阿部さんはキリスト教を知るために、
ドイツ騎士修道会研究を卒業論文のテーマに選ぶことになります。


もちろんラテン語、ドイツ語も勉強され、
その道を進んでいかれます。
大学院を終了後、小樽商科大学へ渡られます。
そこで、学生時代から文通をしていた西ドイツ・ボン大学の教授に
進められ、留学をすることに。
実現するまではなかなか大変だったようです。
ドイツへ留学し、研究を続けられ、多くを学ばれたのでした。
家族との生活のなかで、ドイツの人の接しかたを知り、
ヨーロッパと日本を対角線上に置き、考えていかれます。
ドイツを知ることで、ヨーロッパ社会を知り、日本と比較し、
日本を知る。


ドイツにて古文書を読むことを続けていたある日、
ハーメルンの笛吹伝説を知ることになります。
そこで、阿部さんは推測を立て、改めて研究を始められます。


ヨーロッパはキリスト教社会ではありますが、
もちろんキリスト教が布教される前の信仰もあったり、
習慣があったりします。
とくにそれらが入り混じっていた中世ヨーロッパを中心に、
研究し続け、社会がどのように成り立っていったのか、
考察を述べられています。


後半はそのあたりを優しく書かれていますが、
内容は難しいことです。


読んでいて感じることは、
非常に柔軟性のある思考をされるということです。
一つの事柄から、多くの読み、発想をされています。
研究とはそういうものなのでしょう。


ここでも、阿部謹也という人の個性が光ります。
ハーメルンの笛吹男の本はベストセラーとなり、
私も耳にはしていました。
ようやく、この阿部さんの著書を読んで、
ハーメルンに突撃してみたい、と思うようになりました。
ヨーロッパ社会についての考察も、わかるのものなら、読んでみたい。
まだ阿部さんの本が手に入るうちに、読み始めなければいけません。

2015年9月22日火曜日

お休み三日目

今日は予定どおりお出かけしてきました。
やっぱり本屋さんを目指して、大阪へ。
興味深い本を発見して、買ってしまいそうになったのですが、
手元を見てやっぱり中止、来月以降にします。
でも、誰かがあの本を買ってしまったら・・・という不安が。
amazonで調べておいて、キープしておきましょう。


さらに、ジョン・ル・カレの「リトル・ドラマー・ガール」が復刊されて
いるのを発見し、大興奮。
手放したことを後悔している本の一つだったのです。
私のロマンティック好みにぴったりくる本なので。
少しずつジョン・ル・カレの本が復刊、文庫化してくれると、
嬉しいかぎり。
できれば、P.D.ジェイムズも一緒に復刊お願いいたします、
早川書房様。


もう一つの用事はドラッグストア。
とにかくいろいろなお薬やら、ケア用品が必要で、
毎月かなりの痛手です。
なので、大安売りが売りのお店に通っています。


それから、阪急の食料品売り場へ。
まだ2回目なので、様子がよくわからない。
それに恐ろしいほどの人、人、人。
ささっと用事を済ませて脱出しました。


2,3日前からサカナクションの「白波トップウォーター」が
頭の中で回っているので、
タワーレコードに寄ってみましたが、見つからず。
ネットでインストールするほうが手早いですね。
CDとして形が無いのは寂しいですが。
ついでにFMcocoroのスタジオを覗いてみましたが、
時間が早すぎて、気配はひっそり。
あの人影がマーキーさんだったりして。
(FMcocoro平日の17:00からのマーキーさんの番組は、
タワーレコードのスタジオから放送されているのです)


間で少しだけ、広々とした眺めの良いカフェで休憩して、
頭の中で深呼吸。


用事が色々とできたので、上々のお出かけであったかと、
思います。
疲れはあるけれど、仕方ないや。


カープが負けてさらに疲れました。


では、おやすみなさい。

2015年9月21日月曜日

お休み二日目

二日目もよく寝ました。
もう十分に寝たはずなので、昼間に本を読もう、などと思っていたのが、
いつしか、ぐぅぐぅと寝ていました。


分厚い本を目の前にして、
今日はちょっと息抜きしようと勝手に決めました。
で、「パリからの紅茶の話」戸塚真弓著をぱらりと。


でも戸塚さんのエッセイもなかなか手ごわいのです。
歴史の話や、具体的な固有名詞が次々と出てきて、
これくらい知っていなければ、人とは話ができない?
と恐れてしまうくらいです。
難しいところはサクサクと読んで、楽しむことにします。
が、手抜き読書は後悔するに決まっていますね。


あまりお家に閉じこもっているとつらいものがありますから、
明日は息抜きに出かけてみます。
なるべく人の少なそうなところへ。どこ?


まだ昼間は暑いくらいですね。
朝夕はだいぶ涼しくなって、
陽射しの感じも秋らしくなってきました。
これで暦どおりくらいでしょうか。
9月も後半に入りました。
寝ている間に日は経ってゆくのでありました。

「闇屋になりそこねた哲学者」

「闇屋になりそこねた哲学者」 木田元著 ちくま文庫


木田さんは中央大学の教授としてハイデッガーの研究を主に、
メルロ=ポンティの翻訳などを手がけられた哲学者です。
文庫や新書にも多くの入門書がありますので、
私もお名前は知ってはおりましたが、
この本を読むまではあまり多くのことは存じませんでした。


これは若い人向けに書かれた本なので、
たいへん親切、そして力のこもった自伝です。


3歳半で家族とともに満州に渡り、
高校入学時に海軍兵学校に入学し、江田島で訓練を受けます。
そこで、海の向こうの広島に原爆が落とされたのを目撃し、
しばらくのち終戦を迎えることになったのです。
当時日本には頼れる親戚が無く、転々とされます。
そこからがすごい。
その際に東京でテキ屋の仕事にもついておられたそうです。
そこで遠い知り合いと出合うことができ、東北へ帰ることに。
しばらくして満州から父上を除く家族が鶴岡に帰国。
家族を養うためにあらゆる仕事に従事されます。
どんどんと仕事に向かう様は、強く、たくましい。
それでも少し休みたいと県立の農業専門学校へ行くことにするのです。
お金も底をつき、万事休すか、というところへ父上が帰国され、
ようやく学生らしき生活ができるようになったようです。


この時期のことを闇屋になりそこねた、とおっしゃっているかと
思いますが、冗談キツイですね。


そのあたりから読書を真剣に始められ、
ドストエフスキー、キルケゴールに出会い、
「ハイデガー研究」を読み、ハイデガーを読むことを考え、
本格的に勉強をしたいと考えられるようになられたそうです。
どうしてそういう考えに至ったか、ということも詳しく書かれています。
当時読まれた本についての記憶も抜群です。
そこから東北大学へ進むための勉強を始められました。


実際に誰のどんな本をどのように読んだのか、
語学はどのように勉強したのか、
誰にどのようなアドバイスをもらったか、
など、具体的な話が書かれていて、とても勉強になります。
ただ読んでいるだけでも、すごい勉強量だと思わされますし、
かなり経ってから、書かれているので、
余裕ある文章で、読みやすい。


東北大学でどのような勉強をし、論文を書き、
中央大学へ行かれてからの話もたっぷりあり、
こんなに薄い本なのに、読み応えがとてもあります。
それと、きっぷが良いことにも驚かされます。
悩まれることがあっても、必ず道を見つけて、
どんどんと進んでいく。
圧倒されるといった方がいいかもしれません。


でも、こういう人がいた、ということが、
とても嬉しかったりして、
他の著作も読んでみたくなるのです。


どんな風に語るひとであったのか、
今となってはわかりませんが、
木田元という人自身に魅力があるのだと、思うのです。


ハイデガーはとても面白い、だけどわからない。
と思い続けられて、カント、ヘーゲル、メルロ=ポンティ、フッサール、
サルトル・・・と哲学書を読みこんで、読んで、書いて、書いて、
いつしかハイデガーがわかった、とご自身で納得されるまで、
ずいぶん時間が必要だったようです。
一緒に辿ると、日本の近代哲学の受け入れ事情が分かるようにも
なっていて、頭はなかなかついていきませんが、
とても面白いのです。


追及の方法もよかったのでしょう、それと人脈です。
いつしか木田さんは独り立ちされているのに気がつきます。
ここまで来るのに、どれだけの努力があったでしょうか。
この本を読むのは簡単ですが、
理解し、お手本にすることも一つの受容であると思われるのでした。
小さくて、大きな内容の本です。

2015年9月20日日曜日

お休み一日目

いいお天気に恵まれたお休み一日目。
お洗濯も第一弾をして、
他にもお掃除などをして、
よくはかどった、と自己満足しております。


吉川一義さんの「プルーストの世界を読む」を読み終えました。
再読してみて、もう一度「失われた時を求めて」を
読みたくなってきました。
いい感じです。
現在、岩波文庫から吉川さん訳が順に出ているところですね。


さて、次は鈴木道彦さんの「マルセル・プルーストの誕生」です。
これは手ごわそうな分厚い本です。
えぇと、530ページなり、読むのにずいぶんかかりそう。


明日は、この本を読み始めることと、
洗濯&掃除の続きです。
エアコンも手入れしておいたほうがよい時期ですね。
いろいろとやることはありますな。
それでは、よい休日をお過ごしください。
(日本だけの話だし、仕事している人もたくさんいらっしゃいますが)

「なずな」

「なずな」 堀江敏幸著 集英社文庫


なずなは時折“ほぅ”という声を出すらしいです。
赤ちゃんが声を出すときは、“お”とか“む”とか、
声らしき音をのどのあたりから、発声するという気がします。
が、赤ちゃんによって個性はあるかもしれませんね。


単行本で読んだときには、
なずなのことより、ストーリーの流れや、
堀江さんならではのユニークなエピソードの絡みを楽しみました。
文庫化されて、再読となった今回は、
なずなの成長ぶりに驚くとともに、
初読ではなずなに注目していなかったことに気づきました。
主役なんですけどね。


登場人物も楽しい人ばかりで、
安心して読める小説。
堀江さんのエッセイとはまた違った緩みを感じられるところです。
どちらも楽しい。


無事に、なずながお母さんの元に帰り、
お父さんも元気になって日本に戻ってきて・・・
そう、続きが読みたいですね。
秀一さんもどんな生活をしているのか、
様子を覗いてみたいです。


え?内容の紹介が無い?
ちょっとだけ読んでみてください。
フィット感があったら、迷うことなく堀江さんの本を
どんどん読んでみてください。
小説には幸福感が、
エッセイにはこの世の真実が
香り高く描かれています。

2015年9月19日土曜日

いつからかシルバーウィーク

敬老の日を挟むから?
ゴールデンウィークにひっかけて?
いつからか秋の連休はシルバーウィーク。
私も明日から4連休いただきます、万歳。


どこへ出かけても人も多いですから、
出かけるとしても、人の少ないところへ行くつもりです。
基本的には、ゆっくりお家でお休み。
やりたいことはたくさんありますから、
掃除や洗濯をいつもより丁寧にするとか、
庭の草ぬきをするとか、
合間に昼寝と読書をはさんで、
きっとあっという間に終わってしまうことでしょう。


「謎解きプルースト」を読了して、
今は「プルーストの世界を読む」吉川一義著を読んでいます。
こちらはずいぶん前に読んでおり、
「失われた時を求めて」がどんなに素敵な小説なのか、
とてもときめいた経験があります。
今回は内容がわかっているだけに、
ふむふむと頷きながら読んでおります。
どちらの本も引用部分が幸いにも記憶にある箇所なので、
わかりやすく、ドラマティックです。
とても楽しい読書です。


悩みはカープが中日に2連敗したこと。
優勝は望めなくてもCSには食い込んでほしい、と
ファンは手に力をこめているはずです。
野球ファンではない人からみれば、あほちゃうか、というところ。
でも、ファンはチームと一体なのです!
完全にビョーキですね。

2015年9月18日金曜日

「等伯」のこと

桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師、
長谷川等伯の生き様を描いた作品「等伯」。
安倍龍太郎氏はこの作品で直木賞を受賞されたのも、
記憶に新しいことかと思われます。


この作品、日経新聞の朝刊の連載だったのでした。
毎日、楽しみに読んでおりました。
等伯という人の誠実な人柄が中心に描かれ、
そして時代物として戦乱の京都を舞台としています。
故郷の石川県七尾との関係も深く、
大切な妻と子供を守りながら、
絵画の世界を追求していく姿に、
引き込まれていました。


絵師が主人公だからでしょうか、
あまり武士の主従関係が突出することもなくて、
この戦乱の時代を生き抜いた絵師の姿は、
とても清らかに見えるのです。


そして、どんなに素晴らしい作品かと、
写真でしか観たことの無い名画を、
いつしか武将たちと一緒に眺めていたのでした。


その本がついに文庫なりました。
もう一度読みたい、でも切りが無い、
悩んでおります。

2015年9月17日木曜日

ローズマリーの枝の先っぽ

数年前から育てていたローズマリーが枯れてしまいました。
環境も変わって、植え替えもしたり、
負担をかけてしまったのだと思います。
新天地にもあまりなじめなかったのですね。
可哀そうなことをしました。


母が面白半分に夙川沿いのローズマリーの枝を、
2本積んできてくれました。


今はお水に入れて、回復を待っているところです。
根っこが出るまで、成長できたら、
こんどこそ、慎重に土を用意して、
ぐんぐん伸びるようにコンディションを整えてあげましょう。
といって、お庭にはそのようなスペースはあるでしょうか、


ホームセンターが近くにないので、
それも困ったことの一つです。
どうしようかな?
ネット?
まず、総支配人の母と相談してみようと思います。

2015年9月16日水曜日

「黒ヶ丘の上で」

「黒ヶ丘の上で」 ブルース・チャトウィン著 栩木伸明訳 みすず書房


1800年代も終わり、ウェールズの田舎家に双子の男の子が生まれました。
名はルイスとベンジャミン。
この物語は主に彼らのお話です。


彼らの父となったエイモスは、やもめでありましたが、まだ若く、
ある日美しい女性と知り合い、心を寄せ合うようになります。
その女性こそ、双子の母となるメアリーです。


メアリーは牧師の父とともにインドなどで暮らした経験もあり、
世界が広いことをよく知った女性でした。
エイモスと結婚し、牧場での暮らしが始まり、
その苦労は大変なものでありましたが、
双子と下に妹に恵まれ、彼女は自分の生活を大切にしながら、
生きていくのです。
そんな母の元に守られ、育ち、影響を受け、双子は牧場の手伝いをし、
暮らしていきます。
父エイモスは生粋の地元の人間、少々荒く、粗い男性です。


双子が育つ間には、周りに色々なタイプの人間が現れ、
風変りな生活をしている人もいます。
そして衝突や事件も起こるのでした。


成人し、戦争が始まり、出征しなければならなくなり、
彼らもつらい経験をします。


祖母を亡くし、祖父を亡くし、牧場で使う道具も変化していきます。
車も走るようになり、トラクターも導入されました。


近所にやってくる人間たちは、時代に応じたタイプが現れて、
それについていけない双子と母メアリーに同情したり、
不憫に思ったり。


妹はあまり登場しません。いつのまにやら、男の子を残して、
この世を去っています。
その甥っ子が双子の前に現れます。
結婚せず、子供のいない双子にとっては、唯一の親族。
その甥っ子、ふつうの現代っ子です。


母メアリーを亡くしてからは、双子は、
彼女の思い出を大切にしながら、生きていきます。
その思いはとても深いものです。
それが、双子とこの物語を支える柱となります。


双子はそれぞれ性格が違い、個性があるわけですが、
その違いを互いによく理解しています。
それにより、生活や仕事が成り立ってもいるのでした。
それがこの物語の中心であり、面白さでもあります。


彼らが80歳を迎えたとき、とても思いがけないプレゼントがありました。
これもこの物語を結ぶ大きな節目となります。


数々のエピソードを織り交ぜ、感心したり、吹き出したり、
ぞっとしたりを繰り返し、繰り返しの物語。
双子の生活は基本的に変わりなく、淡々と続いていくのです。
それが、この百年に渡る物語、黒ヶ丘の上でおきたことでした。


とくに変わった物語でもないのですが、
書き手が登場人物に息を吹き込んでおり、
皆、生き生きとしています。
彼らの生き様が時代を反映している部分もあり、
また、逆らってオリジナリティーを貫いている部分もあって、
それが、また親しみを感じる部分でもあります。


丁寧に書かれたリアルな一代記。
ゆっくり読み進むにぴったりの一冊です。

よくわからない、ハンガリーの柵

シリアからセルビアを経由してハンガリーへ。
難民の方々の異動ルートはこれが一番安全だからでしょうか。
ですが、ハンガリーではついに国境沿いに柵をめぐらし始めました。


EUで16万人の受け入れは難しい。
ですが、どうにかならないものでしょうか。
想像を超える人数なので、対応は困難を極めているかと思われます。
が、人道的に対処しなければいけません。


いつか、自分の身にも降りかかってくる、そう思うのです。


ああ、わからない。
私の頭では理解できない、考えられない。
ただ、苦しんでいる人を見ていると、つらいのです。

2015年9月15日火曜日

今日はお医者さんの日

一か月はあっという間ですが、
診察をしていただくには、ちょうどいい間隔です。
小さなことばかりですが、自分には気になることが、
意外といくつかあったりして、ご相談します。


今回は、天気が悪かった2週間の頃から、
少々鬱気味で、お腹の調子もひどく悪い、という件です。
先生いわく、天気が悪い日が続くとどうしても調子が悪くなりがちで、
症状は色々ですが、みなさん口を揃えて訴えられます、ということでした。
たぶん、鬱気味もお腹イタイタも体調全体に響いている結果でしょう、
お腹イタイタも一度の投薬で治まるのであれば、
心配ないと思います、ほんとに大きな病気であれば、
それだけでは済まないものなのです。


そーでした。神経質に反応してしまうので、
お天気一つで参ってしまうのでした。
お腹が痛いときはちょっと困るのですが、
どーにか治まっていますから、
あまり悩まないことにします。


秋は自分のために使おう、と意気込んでおりましたが、
そんなこんなで出だしが悪く、
これからも80%出力でいこうかな、などと思っています。
少しずつ予定も詰まってきましたし、
やるべき計画もあります。
最低でも、本を読む時間をひねり出すべし。
冬には勉強を再開する予定ですので、
ある程度、読書の方も落ち着かせておかねばいけませんね。
今日は「謎解きプルースト」をずっと読んでおりました。
いきなりフランス語文法が出てきて、焦りました。
が、明日には読了できるでしょう。
明日は定休日、ゆっくり眠らせていただきます。

2015年9月13日日曜日

萩が咲いています

萩が咲きだすと、本格的な秋。
ここ2,3日は汗ばむくらいの天気ですが、
個人的にはこれくらいの方が元気が出ます。


夕暮れが早まって、家に着くと真っ暗なのも、
妙に気が重くなります。
夜が好きなのに、帰りが遅くなったような気がして、
時計を見て、ああ、いつも通りだ、と。


江戸時代には一般の人は時計が無かったわけですから、
2時間に一度の鐘の音で時間を計っていたと、
今日の朝刊にありました。
すごくゆったりしていたと思います。
今なんて、PCの立ち上がりが数秒かかるだけで、
いらいらしているのですから、笑えますね。


プルーストを読み終えたのに、
感動が無い、と不満のツキスミですが、
これには、何かわけがありそうだと感じています。
私自身にも、小説そのものにも仕掛けがありそうな。
これから全13巻を振り返るわけですが、
数冊の参考図書を用意しています。
参考図書によって、感想が変わるとは思いませんが、
いくつかの秘密が解き明かされることでしょう。
さて、どの本からいこうかな?

「死を笑う」

「死を笑う うさぎとまさると生と死と」
中村うさぎ・佐藤優著 毎日新聞社


2013年に原因不明の病気で心肺停止に陥り、
臨死体験を経験された中村うさぎさん。
かつて鈴木宗男事件に連座して、
社会的に葬り去られた経験を持つ佐藤優さん。
このお二人は、かねてからキリスト教について
真剣に語り合った経緯もあり、
死について真面目に向かい合った対談をまとめられています。


自身の体験から会話は始まり、
何によって死とするか、
死と考えられるのか、
具体的な社会的事件を例にとって、
話は広がっていきます。


私は一気に読んでしまったので、
不謹慎ではありますが、
内容に頷きながら読んだものの、
話の意図をよくわかっていない部分があると思います。
死そのものについて、
つきつめて考えたことが無い、という点もマイナスでしょう。


もちろん死を前提に、
お二人がどのように生きているか、生き延びているか、
についても話されています。
それが、面白かったりするので、これも不謹慎かもしれません。


ですが、一般の人が読む場合、
重苦しい思いで読まれることが多いであろう死について、
これほどあけっぴろげに語られることは少ないのでは、
ないでしょうか。


自分自身の死イコール生について考えさせられる、
有意義な一冊でありました。 


今月、新潮社から中村さんの著書「他者という病」が
出版されています。
その本について「波」で佐藤優さんが、
“己の死についてもっと掘り下げて考えなくてはならない。
 中村うさぎさんとこのテーマについて一緒に仕事をしたい。”
と書かれています。
この本では佐藤さんの言う“愛のリアリティー”を説かれているそうです。
生きていくあたって、一人では生きられない、とするなら、
これは、一読の必要あり、というところです。

2015年9月12日土曜日

ちょっとへんです

昨夜遅くに、プルースト13巻を読了しました。
数年かけて読んできて、
12巻と13巻の「見出された時」はクライマックスとみなし、
前々からとても期待をしていました。


が、読み終えてみると、
プルーストらしく一言一言を重ねているにしかとらえられず、
インパクトが全く感じられません。


これはいかがなものでしょうか。
どこか神経が参ってますかね。


確かに読んでいる途中から、
プルーストは普遍的なことを語ってはいるが、
私の感覚とはかなり異なっていることに、
意識はありました。
そのためか、あまり没入できなかったのも事実です。
隣の部屋に入ってしまい、間違った椅子に腰をかけているような。


これは大変な事態です。
もういちど振り返ってみなければなりません。
なぜ、そうなのか、原因を確認しなければ。


感動を味わえず、ぼんやりしてしまっている状態です。

2015年9月11日金曜日

なんともいえない一日でした

個人的には、
まずまずの一日を送ることができて幸いですが、
関東以北の災害被害を思うと、
のんきなことは控えねばなりません。


同じ日本に西と東でこれほど違うなんて。


今日は関西は晴れ晴れとした気持の良いお天気でした。
昨夜はお腹イタイタに襲われましたが、
朝はすくっと起きることができて、
不思議な事件が勃発してもどうにか凌いで、
棚上げ案件も少し進めて、
プルースト13巻もちょっぴり読んで、
夜に至っています。


西ではこんな風に生活できている人間がいるのに、
お家が流されてしまった人が東にはおられるなんて。


少しでも食べて、少しでも眠り、
明日という日に備えてください。
体調を崩されないように、願っております。

2015年9月9日水曜日

「舟を編む」

「舟を編む」 三浦しをん著 光文社文庫


この本については以前も書いたのですが、
実に楽しい本なので、改めて取り上げることにします。


主人公の若き男性、馬締さん。
彼に辞書を編纂する部署の荒木氏から白羽の矢を立てられ、
「大渡海」を作っていくことになります。
“海を渡るにふさわしい舟を編む”と、
アドバイザー役の松本先生が言うのです。


その部署には若手のフットワークの良い西岡くんもいるのですが、
彼は途中キャラ違い?ということで、営業に異動になり、
馬締さんはこつこつと作業を進めることに。


ずいぶんの年月が経ち、
その部署へ若い女性が異動してきます。
そのあたりからエンディングにかけ、
「大渡海」が完成に至るまで、その女性、岸辺さんも新風を送ります。


大筋は辞書が作られるまでのお話です。
そこへ馬締さんの恋、西岡くんの隠しネタ、荒木さんの人生、
松本先生のフォロー、岸辺さんの活躍などなど、
楽しい話がうまく絡んでおりまして、
途中で止められないくらい、面白い!


馬締さんがいい人で。
登場人物がみなユニークで。
難しい辞書作りの話もわかりやすく、盛り上がりもあり、
言うことなしです。


著者の三浦さんの本は2冊目ですが、
他も読んでみようと思うくらいです。
エンターテイメントなので、少々都合の良さもありますが、
それもノリの内ということで。
とても真面目にコツコツと書かれた、
楽しい本であります。
さすがは本屋大賞第一位です。

今日起きていたのは8時間!?

本を読んでいないので、自分のペースがつかめていないのか、
仕事がいくつか煮詰まっているからか、
9月に入ってから、体調不良です。


2日に1度お腹イタイタが発生していまして、
それも寝る前とか、意外な時間帯で、
とても気が滅入ってしまいます。


仕事が進まないことを考えると、
さらに気持ちが落ち込んでおります。


そのためか、今日も寝てばかりおりました。
信じられないくらい寝てしまえるのです。
そして、またこれから寝ようとしています。


仕事中は眠気に襲われることがないので、
お薬の副作用も考えられず、
ただ疲れているのでしょうか。


先日難民の人たちのことを書いているときに、
念頭にあったのは、アゴタ・クリストフ「文盲」でした。
彼女は東欧からの亡命でありましたが、
救われてからも、心理的な葛藤がひしひしと感じられ、
助かってよかった、ではすまない、大変なことであることを、
思い出していたのです。


日本にも難民申請を出されている人がいるようです。
政府はどのように対処するのでしょうか。
気になるところです。

2015年9月8日火曜日

EUに移動されている難民の人たち

中東や、アフリカから難民としてヨーロッパに渡ってきている
難民の方々。
家族の身の危険を感じて、祖国を脱出されている方が
多いのだろうと思われます。
そしてヨーロッパで受け入れ可能な国では、
仕事も得られる、生きてゆけると考えられているのでしょう。


これほど多くの人達が移動しているのは、
確かに難民となるでしょうが、
祖国が住める土地ではなくなっているという事実があり、
そのような状態にしてしまった人間たちの業でもありますから、
助けることはもちろん、いつか再び祖国に帰れるようにすることも、
大切な仕事としてあるのではないでしょうか。


そういうときに必要なのは、
国連、NPO、バチカン、各国の政治指導者、宗教指導者、各種団体が、
それぞれ知恵を集めること。


イスラム国による侵攻は、もっとも激しいようですが、
アフガニスタンが未だ安定しないことも、気になるところです。
イスラム圏が安定しなければ、いくら戦争しても、
生きていくことはできないはずです。
イスラム圏には多くの宗派があり、互いに睨み合っているということですが、
ここまでは調整不可能でした。
ですが、国民たちが皆外国へ逃げていく、という事態を、
当事者たちはどのように捉えているのでしょうか。


生きていく場所が無い、
食べることができない、
安心して寝る場所が無い、
子供たちを育てていく場所が無い、
これほどの不幸を背負って、難民の人たちは歩いてやってきました。


ドイツでは、一般の市民たちも、子供たちにぬいぐるみを渡したり、
安心感を得てもらおうと努力されていました。
ぬいぐるみを手にした子供たちの笑顔。
一瞬のぬくもり、友達ができた喜び。
子供には何の罪もないのですから、
人間として、できることはやらねばなりません。


日本においても同じことがいえると思います。
鎖国をするわけにはいかないのですから、
移民の人々を受け入れ、制度を整え、
日本人とともに、進んだ社会を作っていかねばならない、
と考えています。
それにしても、何のアイデアも無いのですが。


まずは、多くの難民を受け入れることにしている各国の姿勢に
拍手を送り、今後もそういった国が増えていくことを願い、
未だ不安定な政情の国が一刻も早く改心して、
平和な国になってくれるよう、祈るばかりです。

2015年9月7日月曜日

秋の気配

夜の虫の鳴き声が秋らしい。
もうエアコンも必要ありません。


日中も曇りがちだと、涼しいくらい。
空も少しずつ遠くなってきて、
夕暮れも早まってきました。


陽射しを感じられなくなってくると、
寂しくなってくるのは、なぜでしょう。


何かを失ってしまったような気がするからでしょうか。


ただ会社だけはいつものとおり動いています。
仕事は季節感が感じられませんね。
忙しくなるか、否か、どちらかくらいで。


次から次へとやることは生まれてきて、
前へ前へ進んでいこうとしているけれど、
活性化に繋がっているのかしら。
同じことを繰り返しているような気がしてなりません。


まわりの顔色を見ながら、
言い訳をして、
お願いをして、
お礼を言う。


今の部署はシンプルな構成になって、
以前と比べればずいぶんスムーズに仕事は廻るけれど、
人の情というのが薄れているように感じます。
そういうこと、会社で求めるほうが難しいのですけど。
秋を経て冬になって、枯れ木にならないようにしなければ。

2015年9月6日日曜日

何してんだか

雨降りの日曜日。
乾かない洗濯物を部屋干し。
昼寝。
寝て起きてデーゲームで完敗したことを知る。
掃除。
写真をブログにupできないか、試行錯誤。
作戦失敗、理屈がわかっていないからか、
どこをさわってもうまくいかない。
シュクセンもインストールしてみたけれど、
どこかへ消えてしまった。
PCに詳しいのは弟だけど、写真のupなんて、
仕事には関係ないだろうな。


というわけで、
終日の夜はナイターを聞くのに忙しく、
休みの日はごそごそとしているうちに終わり、
本は一ページも読めておりません。
ちょっと難しい本を手に取ると、こんな風です。


でも、早寝できているので、
それが良いでしょうか。
仕事の方もぽつぽつ進めております。
本好き返上のツキスミですが、
あまり悲観的ではない・・・つもりです。

「現代小説クロニクル1990-1994」

「現代小説クロニクル 1990-1994」 講談社文芸文庫


大庭みな子 フィヨルドの鯨
鷺沢萠 ティーンエイジ・サマー
山田詠美 晩年の子供
安岡章太郎 夕陽の河岸
石牟礼道子 七夕
後藤明生 十七枚の写真
古山高麗夫 セミの記憶
多和田葉子 光とゼラチンのライプチッヒ
中沢けい 犬を焼く
笙野頼子 タイムスリップ・コンビナート


取り上げれている作家たちの名前をみると、
年配の方から若手まで幅広いことに驚きを感じます。
1990年代始めはそういう方が入り混じっているということを、
読むとなおさら感じさせられます。


若手の書き手は瑞々さのあふれる筆致で、
かつてのルールの従わないオリジナリティのある手法で
書き始めているという感があります。


安岡さんたち年長の方々は、
昭和の物語であり、戦後の日本の気配が漂います。
昨今の小説に慣れた人には、
少々固めで、古風でもあります。


そういった時代性を感じ取ることができる趣向のシリーズですが、
読み比べるとなおさら面白いのではないかと思われます。


もちろん良品と出会える楽しみもあります。
私はこの本では大庭みな子さんの作品が、
とてもよかった。


年配のカナダ人の女性が、一人で本を作っている、
というお話で、落ち着きがあり、
フィヨルドの気配を十分に味あわせてくれ、
鯨がアクセントとなっている、リアリティもあり、品のある、
一作でした。


詳しい解説が巻末にあり、
小説家と作品について、未知であっても親しむことのできる、
たいへん優れたシリーズだと思われます。


次はどの年代を読んでみようかな・・・という気持ちになります。

2015年9月5日土曜日

音信不通

あるきっかけで、音信不通となってしまい、
連絡が途絶えてしまった友人たち。
よく思い出すのです。


小学校の時のIちゃん、
中学校の時のOにKちゃん、
高校時代のIさんたち、Mちゃん。
社会人になってからも、Kちゃん、もう一人Kちゃん。
それからも幾人か。


みんなどうしているのだろう。
うまく通じなくなったきっかけは、
ほとんど全部私にあって、
今から考えると、実に幼いが故の理由ばかり。


どうして快い返事を書く、とか、
態度を改めて声をかける、とか、
気持に柔軟性が無かったのだろう、などと、
後悔しています。


今になって、
そのときの友人たちの気持ちを考えると、
情けなくなるばかりです。


どこかでばったり会うことができて、
やり直しができればいいのに、
と、振り返りながら、考えるのでした。


また会いたい、そう思う友人ばかりです。

2015年9月4日金曜日

つばめに負ける

セ・リーグは最後の最後までもつれています。
目が離せません。
で、負けてしまうとショックが大きい。


今日は上位3チーム、阪神、ヤクルト、巨人が勝ちました。


カープはヤクルトに弱いのですよね。
緻密な野球で攻められると、
調子が崩されてしまいます。
今日はそれでジョンソン投手が不調だったようで。
広島はコツコツと足と単打で稼ぐチームでございましょ。
投手がいくらがんばっても、点をとってあげませんと。
ここへきて、シーズン始めの1点差負けが響いているような
気がします。


まだあと20試合は残っています。
優勝とはいいません、ふさわしい勝ち方はしていないので。
でもCSには残りたいですよね。
勝てるゲームをしていきましょう。


できれば、黒田投手にももう少し勝ち星をつけてあげたい。
福井投手も2ケタに乗せてほしい。
そして来年は大瀬良投手は先発に戻したい!


え?打線の方は、あまり注目しておりません。
なぜでしょう?面白みがないからです。
気にしているのは菊池選手ですが、
じつは、捕手陣も結構打ってくれるのです。
というわけで、みんなでマツダスタジアムでCSをやろう!

2015年9月3日木曜日

反省

今日も本を1ページも読まなかった。


仕事の話をするにあたって、相手が納得のいかない様子だったので、
いらいらしてしまった。


そのすぐ後に、よくわからずに仕事をすすめようとした人が、
わーわー言ってきたので、切れてしまった。


そのまたすぐ後に、お客様に電話したら、
全く理解してくれなくて、途方にくれた。
ひどい態度のお客様には、やはり気分が滅入る。


右膝がすごく痛くて、痛み止めを飲んでしまった。


カープは藤波に圧倒されてしまった。


雨がざあざあ降るそんな一日でしたが、
最後にはいいことが。
奈良のフランス焼き菓子の美味しいお店TANTANの
タルト・タタンをいただきました。
とても丁寧につくられた素朴なお菓子たちは、
いついただいても美味しいです。


さ、こういう日は早く寝ましょうか。

2015年9月2日水曜日

自分のことを考える秋冬

9月に入り、仕事を全開してみたら、
反動でバタンキュー。
夏だけでなく、常に80%出力でいい加減みたいです。


今日のお休みも夕方まで調子が出ませんでした。
で、夜はラジオで阪神vs広島戦を。
あかん、野球の決着がつくまで、何も手に着かん。


とはいえ、棚上げ状態のこと(勉強)や、
読書計画を練っているところです。
勉強の方向性も見直しています。
スキルとして身に着く勉強をしたいので。
それでも、専門の勉強をするとなると、
かなり奥が深いので、関係図書も読んでいかねばなりません。
やっぱりマイペース、じっくりやりましょう。


しばらくは、大きな行事が無いことを願っています。
すぐに体力と神経を消耗してしまうので、
何もできなくなってしまいます。
この秋と冬は自分のために使いたいな、と思っているのです。
そして、40代ラストの来年に50代への道筋をつけたい、
それが、一番の課題であり希望です。


なのに、なぜか、遠方へのお出かけの話が2つも浮上しています。
遠方行なんて、もう18年もしていません。
もちろん理由は身体がついていかないからです。
今はまだ無理だといいたいところなのですが。

2015年9月1日火曜日

夕闇のポルト

P社のカレンダーは横幅1mはあり、
つまり大型で迫力のある世界の名所を
カラー写真で彩った見応えのあるものです。


事務所の壁に貼ってあり、
いつも圧倒されるのですが、
9月はポルトの夕闇を灯りが煌く写真です。


素晴らしく綺麗な風景だと思い、
じっくり眺めていると、
どうやらポルトというのは、
ポルトガルの第2の都市で、
写真は世界遺産でもある旧市街地らしいということが、
わかってきました。


美しいところがたくさんあるものだと、
溜息をついています。
ぜひ、訪ねてみたいものです。


昔、ずいぶん年長のお洒落な先輩が、
ファドが好きなのよ、知ってる?
と聞いてきたことがありました。


ファドはたしかポルトガルの音楽でしたね。
なんとも心に沁みるのよ、
とその人が語っていたことを思い出しました。