2013年6月30日日曜日

「最果てアーケード」


「最果てアーケード」 小川洋子著 講談社

人気の感じられないひっそりとした古びたアーケード。
幼い私はいつもベベと一緒に奥まった中庭にいることが多い。

アーケードの簡単な歴史から始まるこの小説。
アーケードにあるお店の紹介と、そこにやってくるお客様の様子を
スケッチした後、私の実体験が描かれる。

スケッチブックかアルバムのように、
いくつかのお店とエピソードが連なり、
いつもアーケードにいる私とベベはアーケードと一緒に息をしている。

母親についてははっきりと明言されているものの、
父親の姿はなかなか見えない。
そして私も空気のようにはかなげに感じられる。

物語の最終に差し掛かったところで、
私について少し語られ、少し様子が察せられたところで、
最後のエピソードが描かれる。

最後の最後まで私の存在は希薄で、
ベベの方がしっかりと存在感がある。

最果てアーケードにふさわしい住人と言えるでしょう。

不思議な浮遊感を感じられる小説ですが、
いつもの小川さんらしく“生と死”を浮かび上がらせた、
静かな作品です。

この作品はコミックスの原作として書かれたそうです。
 漫画/有永イネ 「最果てアーケード」 全2巻
コミックスの様子もうかがってみたいものです。

2013年6月29日土曜日

忙しかった週の後半

休み明けの木曜日。
朝から電話ラッシュで大忙し。
お使いも行かなくてはならなくて、
てんてこまい。
兼任の仕事は金曜日にしよう、と決めて、
少し遅くまでかかって片付けました。
よっしゃ明日は楽勝や。

ところが明けて金曜日。
朝から思いがけない仕事が舞い込んできて、
大阪までお使いに。
午後も次から次へと仕事が入り、
本日も沈没なり~。

で、本日土曜日は朝からドリンク剤をしっかり飲んで、
今日はすべて片付けるぜ。
朝から再度シュミレーションして、仕事に邁進。
午後はデスクに山盛りになっている兼任の方の仕事を
片付けに腕まくり・・・ではなく、
急ぐとミスってしまうので、コツコツとこなしました。
仕訳をして、簡単に片付けられることをやっつけて、
ルーティンの仕事に入り、一度休憩してから、
最後にじっくりとやる仕事を仕上げました。
やり終えると、ほっとして、もう何も考えられない状態に。

今日の最後は来週のスケジューリング。
何度調整してもやり過ぎることはありません。
頭の中にイメージを立ち上げて、
時間をしっかり調整しておきます。
負荷のかからないようにしておいて、丁度いいくらいです。
といっても実際にはきっとまたバタバタするのでしょうね。
スムーズに仕事をする日があってほしい。

でも仕事が無いのにデスクの前に座っていなければならなかった時代も
あったりしたので、
どちらがいいのかわかりません。
ほどほどが夢ですね。
誰にとっても、きっと。

2013年6月27日木曜日

コンフェデ杯 ブラジルvsウルグアイ

準決勝。
ブラジル強し。
2-1でブラジルがウルグアイを倒しましたね。

こっそり応援しているウルグアイのフォルランがPKをはずしてしまうなんて。
ダイジェストを観ているだけでも、
試合がハイレベルであったことがわかります。
緊張感とスピード感が違いますもん。

決勝は絶好調のスペインとブラジルかな・・・

ますます来年が楽しみになってきました。

2013年6月26日水曜日

今日は雨

今日も梅雨らしく雨の一日でした。
ひどく降ったところもあるようです。

雨用にレインブーツが欲しいなぁと思い、
調べていると、カンペールにワビというタイプがあることが
わかりました。
カンペールなら足にあうはずなので、これに決まり!
が、レインブーツって蒸れるのですよね・・・という声が。
エーグルもヒールがあってお洒落だなとか、
気分だけは盛り上がっていたのですが、
履き替えができないと難しそうです。

さて、昨日はお休みをとって通院並びに、
知人とのランチのためグランフロントへ行きました。
もう今日はふらふらでして、
ぐったり一日寝ておりました。
ふーっと横になると寝てしまっているのです。

せっかく読書の続きをと思っていたのに、
計画倒れに終わりました。

勉強の方も一山超えたら止まってしまうし、
いかんです。

6月もあと少し。
今年も半年を過ぎようとしています。
もうちょっと成果を出したいものです。

グランフロント大阪へ

初めてグランフロント大阪へ行ってきました。

9時過ぎに着いたので早すぎて、
ほとんど施設に入ることができません。
で、1階の広場に腰かけて、
建物をゆっくり眺め、
大阪駅を見上げ、スカイビルの位置を確認したりして、
新しい街の様子をチェックしていました。

大阪の中心部が中央区から移動してきたような感じを受けました。
御堂筋界隈もだいぶ変化がありますし。

メインはナレッジキャピタルに入っている“旬穀旬菜”。
フレンチの三国清三さんとロート製薬がコラボした薬膳フレンチのダイニング。
一番に並んで、知人とおしゃべりすること一時間。
おしゃべりに花を咲かせているうちに開店時間になり、
後ろを振り向くと、50人ではきかないくらいの行列です。

お食事はワンプレートのみでしたが、
スープにサラダ、フリッターに茹で鳥、それぞれに凝ったソースが
かかっていて、とても美味でした。
毎日いただけたら、健康的!
その上、価格もお手頃。
行列になるはずです。

ナレッジキャピタルは色々なメーカーが入っていて、
眺めるだけでも面白く、いつか役に立つことがあるかもしれないと思いつつ、
チェックしていました。
ショップは比較的若い人向けで、流行を追う人には楽しいでしょう。
食事処はまんべんなく入っているという感じ。
嬉しいことにAUX BACCHANALESが大阪初で入っています。

食事の後にシティベーカリーで珈琲を。
とても美味しく、気軽に使える感じだし、地下1階というのも足場良し。

オフィスはどういった会社が入っているのでしょうか。
オープンになっていて、個人が自由に使えるお仕事用コーナーもあるようです。
色々と調べてみて、今後活用できればいいな。

建物というより新しい街といった風情の大阪北の風景でした。

ポーセラーツのコンパクト


ポーセラーツのお教室を開いている知人から、
こんなに可愛いコンパクトをいただきました。
中は両面鏡になっています。
可愛すぎて、いつ使ったらいいのだろう。
大切に片付けておくことにします。

2013年6月25日火曜日

めずらしくイタリア文学

今日は、一か月ぶりの通院日。
今月は比較的快調だったので、
よい報告ができて、嬉しかったです。

して、一か月ぶりの本屋さん。
めずらしくイタリア文学ばかりになりました。
パヴェーゼ「流刑」、「祭の夜」
ゴルドーニ「珈琲店・恋人たち」
カルヴィーノ「マルコヴァルドさんの四季」

読みたかったパヴェーゼ。早速「流刑」を読み始めました。
パヴェーゼのことを理解してから読んだ方がよさそうだと、
ようやくわかりました。
ここで河島英昭さんにご登場願いましょう。
まずは解説に目を通して、と。
そうしたら今一つ理解できなかった「美しい夏」や「故郷」、「月と篝火」が
読めるかも・・・となると全集に手が出てしまうかな。

ゴルドーニは戯曲。「抜け目のない未亡人」が面白かったので。

カルヴィーノは実はこっそりコレクションしている作家です。
「見えない都市」を読んで、すっかり虜に。
それからというもの、文庫化されるものを端から入手しています。
「マルコヴァルドさん」は岩波少年文庫で、子供の時にも読んだもの。
一揃い、いつかゆっくり読むつもりなのです。
 

2013年6月23日日曜日

スーパームーン

今夜はスーパームーンだそうです。
特別な満月。
雲の隙間から少しだけ見えました。
ちょっとばかりお祈りしたりして。

2013年6月22日土曜日

手帳のその後

おはようございます。
昨夜は家庭内宴会で、寝不足ですが、
今日は今週締めのお仕事、がんばります。

さて、手帳についての閲覧が多いので、
その後の使用状況をお話してみましょう。



家で備忘録用の手帳は今年は高橋の№95デスクダイアリーを使っています。
バーチカルタイプで、アクションプランナーに比べると、
書き込むスペースが若干少ないですが、
一ラインにゆとりがあり、書きやすく、読みやすいです。



巻頭には一か月見開きのページがあり、
そちらにはお勉強の履歴を書き込んでおり、
どれほどお勉強をしていないか一目瞭然であります。
バーチカルの方には、仕事も含めてざっくりと一日のことを書き込んでいて、
お天気や体調、病院、読んだ本のタイトルなどもメモしてあります。
この手帳が基本です。


持ち歩き用にはシークレットという女性用のシックな小型手帳を使っています。
メモ代わりにもなり、気になる予定や、買い物などの予定に便利です。
女性は化粧品など小物、食品など薬局周りの買い物も多いので、
持ち歩きも必須ですね。


来年のムーミン手帳のデザインが気に入ったら、
またムーミンに復活するかもしれません。

これについにGoogleカレンダーを使い始めました。
もう3か月くらい経つでしょうか。
ようやく慣れてきて、決定事項の予定はすべてこれで管理しています。
いくらでも調整ができるので、やはり便利です。
どこでも開くことができるのもネット環境が整った現在では助かります。
もうGoogle無しでは生活できない身体になってしまいました。

その他のお金の管理などは自分でエクセルで作ったものを使っています。
日記もワードですが、毎日はつけていません。
細かいことはなるべく高橋の備忘録の方に書き込んでいます。
というのも、後で確認しやすいからです。
お薬の変更などがあった時など、去年の体調やスケジュールを見るのに、
手帳だと簡単に振り返ることができますものね。

と、2,3年前の手帳を見てもほとんど変化が無いことに、
唖然としてしまいます。
バロメーターは体調と読書ですが、ほとんど変化が無く。
さすがに10年近く前になると、考えていることも変わっています。
違いがよくわかるように、なるべく細かく記載するようにすること、
それが私のルールというところでしょうか。

2013年6月20日木曜日

コンフェデ杯 日本対イタリア戦

久しぶりにサッカーを観ていました。
朝の慌ただしい時間でしたが、
あまりのテンションの高さに、
さらにあっという間に時間が経っていました。

出だしはイタリアらしからぬ動きでしたね。
日本の方は万全な体制で、
すごくいいサッカーをしていました。
でもあのまま90分続くわけはない・・・
強豪チームは隙を逃さないし、
とにかくタフ。

日本はほんの少しの差がほころびを作ってしまったという感じです。
それでも個人技のレベルはますますアップしていますし、
よく走っているし、チームワークがいい。

イタリアと対等にやってくれるなんて、
ほんとにすごいと思います。
負けてしまったことは残念ですが、
あともう一息でワンランク・アップでしょう。

世界が見えてきた。
そんな気持ちを持たせてくれた一戦でした。

2013年6月19日水曜日

不思議なこと

拙ブログ、このとおり毎日更新もしておりませんし、
タイトルのわりに本の話も少なく、
本といっても好みの偏ったものです。
そして体調不良を悲しく歌っているばかり。

なのに、世界中の方がご覧になってくださっています。

訪れてくださった方の人数や、
よくご覧いただいているタイトル、
どこの国の方がチェックされているかなど、
確認することができるのですが、
もうほんとにすごいです、インターネットの力は。

アメリカ、ヨーロッパ全域をはじめ、中東、東南アジア、
ロシア、南米の国々・・・

驚きを通り越して、不思議なくらいです。

読んでいただけるだけの内容にできるよう努力するのが一番ですが、
こんな私の力ではたいしたことはできません。

これからもぽつぽつとマイペースで参ります。

ありがとうございます、
そして今後もよろしくお願いいたします。

雨の日の読書


予報どおり奈良は午後から大雨です。
どしゃぶり。
乾燥機に入れられない洗濯物が悲惨です。
カワックがあるといいのかな。
数年後にリフォームするときには、カワックをお願いしたいな。

今日は雨のおかげで実にのんびりとすることができました。

「短編コレクションⅡ」をできるだけ毎日一つずつ読んでいます。
 
ロジェ・グルニエの後は、
フリードリヒ・デュレンマット「犬」
インゲボルグ・バッハマン「同時に」
ウィリアム・トレヴァー「ローズは泣いた」
ファジル・イスカンデル「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」
J・G・バラード「希望の海、復讐の帆」

それぞれ特徴が際立っていて、個性豊かです。
デュレンマットは複雑です。
考えすぎない方がいいのかもしれないけれど、
あの犬の行為はどう受け取ったらいいのか悩んでしまいます。
バッハマンはとても凝った内容で、正直に言うと、ついていけませんでした。
もっと丁寧に読めばよかったかもしれません。
トレヴァーは一冊「聖母の贈り物」を読んだことがありますが、
とてもストレートでシンプルでデリケートで、定評高いことがよくわかります。
イスカンデルは地方色が豊かで、ユーモアのセンスもあって、
可笑しかったです。
この短編一つでメッセージにもなっているのです。
バラードはSF。
SFもなかなか面白いと思いました。
あまり読むことはありませんが、単純なものなら読めるかもしれません。

そしてお楽しみであった小川洋子さんの「最果てアーケード」を
読み始めました。
ところが、いつも感じる酩酊感が呼び起されず、
乾いた感じがしています。
いや、作品はいつものとおりだと思うのですが。
以前「ミーナの行進」を読んだ時も、あまりテンションが上がりませんでした。
退屈ささえ感じたのです。
どうしてかな。
自分のコンディションも関係していると思います。
読み手は勝手なものですね。

2013年6月18日火曜日

西日本は大雨の予報

明日は大雨らしいです。
出かけなければならない人はご用心です。
幸いにも私は休みなので、
落ち着いて本でも読めるかな。
いや、やっぱり寝ていることでしょう。

今日は年に一度の健康診断。
さらにパワーアップしていることが判明。
“ご自分で自覚されていますか?”
と言われてしまいました。とほほ。

マンモス化を止めるため、
食についてコントロールすることを誓います。

スナック菓子は一切食べないのですが、
逆にカロリーの高いパウンドケーキとか、
クリームたっぷりのパイなどをパン屋さんで買ってしまいます。
カロリー過多vs栄養満点。
ああ、楽しみが遠のいていくぅ~。

でもこれ以上“くまもん”体型になるのは、
自分でもつらいので、
まずは、レコーディング・ダイエットから。

ストレッチや簡単なヨガは寝る前にしているのですが、
関節炎や腱鞘炎になるとできないので、
なかなかコンスタントに続けることができません。
できることからやっていこうと思います。

2013年6月16日日曜日

「おわりの雪」


「おわりの雪」 ユベール・マンガレリ著 田久保麻理訳 白水uブックス

少年は12歳くらいでしょうか。
お天気の日には養老院で年配の方のお散歩をお供することで、
収入を得ています。
貧しい家庭で、病床にある父と、夜にこっそりと出かけていく優しい母と
一緒に暮らしています。
ある日少年は露店でかごに入れられているトビを見つけました。
それからというものトビのことが頭から離れません。

からといってトビを簡単に買うこともできません。
雨の日や雪の日にはお年寄りの方もお散歩には出てきません。
養老院でのお散歩も人によって目に映ることも、
語る内容も異なります。
そんな仕事の帰りにトビがまだいることを確認して帰る日々が続きます。

寝たきりの父にトビの話を聞かせるようになりました。
父も見たことのないトビの話を楽しみにしています。
少年は自分の想像力をできる限り膨らませて語ります。
そして少年と父は語りあうのです。

ある日養老院で思いがけない仕事をすることになりました。
少年は戸惑わず、真正面からそのつらい仕事を引き受けます。
その後の経緯も少年はしっかりと見届けます。
しばらくして同様の仕事を頼まれましたが、
今度はもう少し困難な仕事です。

少年はその困難さを克服するために、
精いっぱいの仕事をします。
でも誰にもその話はしないのです。

その仕事のおかげで、多めの収入を得た少年は、
とうとうトビを買うことができました。

毎日父とトビが食事をするのを見つめるようになりました。
ひとときの幸福感。

養老院では避けられない人の死。
動物たちの死。
そして本当にやってきた父との別れ。

決して大げさには語られない少年の苦労や出会う出来事。
景色が印象的に広がり、
その中でトビの生命力が光ります。

作者の大切にしようとしていることが、
しっかり小説という形に作り上げられていて、
読者はこの少年はこれからもしっかりと生き抜いていくのだろうと、
納得できた上で、本を閉じることができます。

静かで、描写も美しく、そして小説らしい工夫が随所に見られ、
読んでいて自然になじむことができ、
澄み切った気持にさせてくれる小説でした。

マンガレリの作品は他も白水社から出ているので、
続いてuブックスになってくれたら嬉しいな、と思っています。

グランドキリン


今日は父の日でしたね。
皆さんはどう過ごされましたか?

当方はいつもと変わりない日曜日を過ごしておりました。
よく寝て、よく食べて、ちょっと掃除して、ちょっと草抜きをしたりして。

毎年のことですが、
父の日、母の日、それぞれの誕生日にはささやかなお祝いをします。
父にはたいてい日本酒でしたが、
今年は百貨店等へ探しに行くこともできず、迷っていたところ、
このグランドキリンがセブンイレブンで購入できることを突き止めました。
早速冷たく冷やして、いただきます。

ホップが効いていて、しっかりとした味わい。
とても美味しいです。
それにパッケージがお洒落ではありませんか。
一瓶がグラスに一杯半くらいでしょうか。
そのまま瓶のままいただけるようになっています。

ビール派ではない私ですが、これでまた好きなビールが増えたと
喜んでおります。

2013年6月14日金曜日

もう猛暑?!

さすがに暑い。
奈良でも36℃以上。
梅雨のムシムシと相まって、
身体がつらいですね。

昨日は外に出ると、
真夏の日差しと暑さでしたから、
慌てて中に避難していました。
外でのお仕事の方ご苦労様です。

皆々様熱中症にはお気をつけください。
しっかり食べて、水分をとりましょうね。

暑さと一緒に夏休みがあればいいのですけどね~♪

2013年6月12日水曜日

台風(ヤギ)は来ず

台風が接近しているということで、
心配しましたが、
日本列島には上陸しないようです。

それにしても雨が降らない。
暑さは初夏を通り過ぎているし、
大丈夫?
梅雨前線がんばれ~。

はしゃいだ後は、子供みたいに発熱です。
気温が高いので、わからなかったのですが、
身体が重いし、頭が痛いし、と熱を測ってみると。
幸いにして、今日やることは少なかったので、
ノルマだけ果たして(洗濯と掃除とパスタ作り)、
後はゆっくりです。

お勉強の添削問題も提出できたし、
さぁ次だ。
ご褒美に小川洋子さんの「最果てアーケード」も読んで、
また仕切りなおして、コツコツやることにします。

電車待ち用に持っていた小さな本「おわりの雪」も
読み終えました。
とてもいい本です。
またご紹介いたします。

アド・パンデュースにて



今宵は淀屋橋odonaにあるアド・パンデュースにて薔薇の会でした。
http://www.painduce.com/add.html

薔薇の会のメンバーに異動があったので、
その後の様子を伺うためでした。

もともとアド・パンデュースは大好きなお店で、
お野菜をたっぷりいただけるし、
ワインもいただける、
もちろんパンは美味しいし、
おまけにエシレのバターが食べられる、と
嬉しいことづくめです。

一番好きなお野菜たっぷりのスープは断念しましたが、
メンバー皆々お野菜好きとあって、
オリーブオイルとお塩だけでいただく焼き野菜に舌鼓を打ちました。

会話も弾み、
もりもりと食べて、ワインも進み、
あっという間に時間が経っていました。

仕事の話は悩むことばかりだけど、
がんばりましょーね。

2013年6月9日日曜日

ぽつぽつと雨が降っています

雨がほとんど降らない梅雨のスタート。
暑くて、ムシムシとして、なかなか疲れますね。
梅雨ならしっかり降ってほしいです。
そしてからりと明けてほしい。
そんな今夜はぽつぽつと少し湿った感じです。

6月7日付の日経新聞の十選にハンマースホイの「ライアの風景」という
作品が掲載されていました。
ハンマースホイにもこんな明るい風景画があったのですね。
よく見るといつもの緻密なタッチで、
景色が止まっているような静謐な作品です。
ストックホルムか・・・
いつか観に行かねば。

さて、お勉強は第3クールを終了しました。
まだ添削問題が残っているのですが、
一回は解いてみたので、
後はチェックして清書するだけです。
ですが、まだまだ先があるお勉強。
終わりを迎えることはできるのでしょうか。

そして、仕事の方は、無事ピークを越えることができました。
夏は比較的仕事量が少なめなので、
穏やかに過ごせるでしょうか。
兼任の方は見通し立たず。
相変わらずミスってます。

ベテランの方が異動で去られてから、
その方が担当していた一大プロジェクトが混乱しています。
そばで見ていると、やり方にも工夫があろうかと思ってしまいます。
早く総括する担当者が一人前になってほしいと、
手伝うよと声はかけていますが、
皆プライドもあるようで、
そう簡単にはいかない様子。

どこの会社でも同じですが、
まず業務全体を俯瞰して、スケジュールを確認し、
ボリュームと時間を考慮し、人員とその人の適正能力を把握し、
実務に落とし込み、交通整理をする。
問題点を洗い出す。チェック機能を持たせる。
情報収集を怠らない。など、課長やチーフクラスの人はやることがいっぱい。
でも、やらなくっちゃ始まらない。
皆、がんばれ。

ラベンダーの植え替え



2鉢のラベンダーを地植えにしました。
思っていたよりも大きくて、
穴を掘るのが大変でした。
50センチくらいは掘ったかな。

右は去年の秋にあまり整枝をしないようにして、
様子をみていたものです。
今年はその分枝が出て、花がたくさんつきました。
左は同じ時に整枝をきっちりしたので、
こじんまりとした苗になっていますが、
根っこはしっかりとしていました。

植えた場所は見てのとおりこじんまりした庭の隅です。
中途半端な場所なのでハーブが適していると考えたのでした。
まわりにタイムとローズマリーを這わしてみたいなと、
イメージを膨らませています。

2013年6月7日金曜日

「あいのわ」


あいのわ

「あいのわ」はハナレグミのCDです。
ちょっとした間違いから購入してしまったCDなのですが、
それが思いのほか心にストレートに決まりました。

どの曲も優しさに溢れていて、心に沁みます。
東京スカパラとの共演“愛にメロディ”は、
本当はスカ嫌いなのに全然イヤじゃない。
不思議です。

一番好きなのは“光と影”。
悲しくなるくらい、つらいところもある曲だけど、
心のナイーブさが伝わって、
一緒に泣けます。

このCDをかけながらしっとりとお勉強しています。
気持ちが落ち着くのです。

2013年6月6日木曜日

ローズマリー、復活なるか?


根元の方から枯れ始めているローズマリーを救うべく、
元気な部分をカットして活けています。
これで遺伝子は確保できるかな。

本体も植え替えをしてあげたいけれど、
間に合わないかもしれません。
雨も降らないですし。

ちょっとどきどきはらはらです。

2013年6月5日水曜日

W杯本選出場!

実現しましたね、ブラジルで催されるワールド・カップ本選出場!
監督以下、選手の皆さん、関係者の皆さん、応援した皆さん、
誠におめでとうございます。

海外で磨きをかけている選手たちが多く含まれ、
日本代表の強さも本物となったようです。

これでワールド・カップ観戦がますます楽しみになりました。

なんて、すまして書いてみましたが、
いつもGKの川島選手とDFの長谷部主将のブログを読んでいるので、
やはり興奮しています。
世界をすいすいと飛び回って、
常に実力を出している彼らに感心しています。
世界が舞台という日本人が増えていますね。
みなさん素晴らしいです。

テニスの錦織選手といい、
山中教授といい、
建築家や映画監督、快挙を成されている方も多く、
私たちも力をもらえるような気がしてきますね。

「特捜部Q」“カルテ番号64”


「特捜部Q」“カルテ番号64” ユッシ・エーズラ・オールスン著
吉田薫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

特捜部Qが設置され、大きな事件も4つ目となりました。
メンバーは変わらず、カールとアサドとローサです。
だんだんチームワークがよくなってきているのが伺えます。
この3人でないと解決に導くことはできませんでした。

キャラクターの個性の豊かさもこのミステリの魅力の一つですね。
アサドにしても、ローサにしても、あまり本当のことは知らずに、
このまま謎の方が面白いような気がします。

もう一つの謎、アマ―島のステープル事件があります。
この泥沼状態の事件を明らかにし、
同僚のハーディが少しでも回復し、
モーナとの関係が良好に保たれ、あ、これはカールの希望か。

ハーディの体調も明るい光が見えてきたことがうれしいですね。

この作品では社会問題でもある右翼活動と、
過去の失踪事件が絡み合っています。
本当に不幸なことばかりで、
読んでいてつらいくらいですが、
事件をカールたちが解決することによって、
全てが明るみに出、真実を理解できることが幸いです。

作品を重ねるごとに、複線等構造も複雑になり、
読み応え十分です。

内容については、ファンも多いことでしょうから、
披露することはやめておきましょう。

というわけで、ミステリ・ファンの方は一度読んでみてくださいね。

ラズベリーを収穫



去年の秋に植えたラズベリーがぐんぐんと大きくなって、
さっそく実をつけました。
今日もボウル一杯です。
茎をとって、たっぷりの砂糖をふりかけておいて、
次の日にさらに砂糖を足して煮込み、
ジャムにします。
(私の仕事ではありませんが)

母は冬はリンゴジャム、春には苺ジャム、秋には無花果のジャムを作ります。
それにこのラズベリーも加わりました。
市販のものと変わらない美味しさです。
トーストによく合います。
味が濃いのでヨーグルトにも合いそうです。

味わうのを楽しみに茎をせっせとむしり取るのでありました。

2013年6月2日日曜日

ハインリヒ・ベルとロジェ・グルニエ

「短編コレクションⅡ」から続いて読んだ2作です。

「X町での一夜」 ハインリヒ・ベル著 松永美穂訳

大戦中のX町で主人公は、同じ列車でやってきた軍人たちと別れ、
一人になり、町で偶然顔を合わせた女性と夜を共にする。
そして翌朝旅立っていく。
それだけの筋なのです。
ですが、一人の人間が戦争中も人間らしく生きているということが、
しっかりとした文体で描かれ、
生活に密着した会話が書かれています。
それだけでも、人間らしさを感じさせられる短編です。

ただ、この女性はこの後どうしたのかな?と気になります。

ドイツ文学の翻訳家として有名な松永さんの翻訳も心地よくて、
ハインリヒ・ベルの他の作品も読んでみたくなりました。

「あずまや」 ロジェ・グルニエ著 山田稔訳

偶然ですが、この短編を読むのは2回目です。
というのも、一時ロジェ・グルニエをせっせと読んでいたことがあったから。
「編集室」「フラゴナールの婚約者」「チェーホフの感じ」など、
魅力的なタイトルの短編集は邦訳がかなりあり、
その短編が高く評価されているそうです。
ですが、実は私は短編は今一つです。
長編の「シネロマン」中編「水の鏡」の方がお気に入り。
グルニエは“幻滅の専門家”などとよばれているそうです。
この「あずまや」もそれにあてはまるでしょう。
かなりのショックを受けた主人公の動揺はいかなるものであったか。
のちに地質学者となっているのですから、
間違った道にすすんだりはしなかったのでしょうね。
凝った内容の短編小説です。

これでトルストイの「クロイツェル・ソナタ」を読む気も失せた記憶があります。