2014年3月31日月曜日

早寝してます

へろへろ、
腹痛、
寝付き悪し、
腱鞘炎、
体調が下降線をたどっていましたが、
早めにお風呂に入り、湯船にゆったりつかって、
ラベンダーとカモミールのオイルを枕にぽとんと落として、
定番となった「坂道のアポロン」の音を聴いて、
睡眠導入剤を1.5倍にして(迷わずに)
一時間ほど早く寝るようにしていたら、
だいぶ体調が良くなってきました。


基本的なことなのですけど、
ついつい手抜きをしたり、
遅寝をしたり、
ハイテンションのまま突っ走ったり・・・
ちょっと油断をするとてきめんです。


寝る前に大橋トリオを聴いてしまうと、
かえって考えごとをしてしまうので、
それもチェンジしてみました。


とりあえず会社に行く元気は出てきたので、
ほっとしています。


奈良の桜も五分咲きとなりました。
毎年のことですが、華やいだ雰囲気ですね。

2014年3月29日土曜日

へろへろです

今週の火曜日くらいから、
とてもしんどいです。
身体が重くて、
頭も重くて、
その上眠れない。


おまけに昨日の外回りの掃除で手を痛めてしまい、
右手が腱鞘炎、あいたた・・・
雑草の中にたくさんのムスカリが隠れていたので、
その雑草をせっせとむしりとったのは良かったのですが。


眠れないのも困ったことです。
腹痛のことも考えてみても、
このところちょこちょこ残業したりして、
仕事熱心なふりをしていたのがまずいかも。


へろへろ。
睡眠導入剤を少し増やして、
早めに寝ることにします。
休むことしか、解決方法が思いつきません。

2014年3月27日木曜日

このごろの夜は

仕事の後のプライベートの時間は有意義に使いたい。
と人並みに思うのです。


帰って食事の後は、レギュラー・コーヒーを入れまして、
今日の新聞を読みます。


その後は切り替えて本を読む・・・はずなのですが、
これができません。
本を手に持ったまま、うとうとしてしまいます。


頭も疲れているからか、なかなか細かい字を読むのもつらいし、
難しい内容だと、う~んとうなってしまいます。


で、結局音楽を聴きながら、
手帳の空白をうずめたり、
知人のブログを読んだりしています。


音楽は先日までモダン・ジャズだったのに、
大橋トリオにお世話になっています。
今はこの緩やかな包み込むような音楽に身をまかせる時、
なのだろうと思ってみたり。


そういう時だから、別の意味で考えごとをするのにいいのかもしれません。
いくつかの思案すべきテーマがありますし。


とりあえずは体力を保持すべく、寝ることにいたします。

2014年3月26日水曜日

「夢の中の夢」

「夢の中の夢」 アントニオ・タブッキ著 和田忠彦訳 岩波文庫


訳者の和田氏の言葉から、


“タブッキは、自分の愛する芸術家たちがどんな夢を見たかを
想像し、でっち上げ、仮説を立てることによって、かれら一人ひとりに
捧げる夢のオマージュを織り上げていく。
オマージュは同時に、タブッキがその芸術家をどうとらえているかを
示す批評である。”


この本の“解説に代えて”から抜粋しましたが、
この本の説明はこれがすべてであります。


というだけではそっけないので、
もう少しご説明いたしましょう。


この小さな本、紺色の地にシャヴァンヌの絵がプリントされている
小さな夢の本、内容は、20人の著名な芸術家を始めとする人々が
見たかもしれない人生の夢をタブッキが想像して書いている短編集です。


それがタブッキの手にかかると、単純な夢に終わることがありません。
その芸術家たちの作風や人生が反映された、その上、その人物のスケールに
応じた夢が短い夢の中に凝縮されているのでした。


芸術家たちの作品等に知識があれば、よりいっそう楽しむことができるでしょう。
もう、感心するしかないのです。


また、嬉しいことに、その芸術家たちを解説した短文が巻末にあり、
より、どのような人が取り上げられ、夢を描かれたか、知ることができます。


もちろんタブッキの作品一覧も掲げられており、
タブッキを知るには最適な一冊です。


夢、その不可解で、道筋が無く、脈絡も無い、はかなく消え去るものを、
このように小説として読み応えがあり、
興味深い形態をとった作品が書けるなんて、
タブッキはすごい、と感嘆したのでありました。


おまけ☆
ダイダロス、プブリウス・オウィディウス・ナーソ、
ルキウス・アプレイウス、チェッコ・アンジョリエーリ、
フランソワ・ヴィヨン、フランソワ・ラブレー、
カラヴァッジョ、フランシスコ・ゴヤ、
コウルリッジ、レオパルディ、
コッローディ、スティーヴンソン、
ランボー、チェーホフ、
ドビュッシー、ロートレック、
ペソア、マヤコフスキー、
ガルシア・ロルカ、フロイト
以上20名の夢です。

夜の心斎橋

数年ぶりと言っていいくらい久しぶりに、
夜になってから奈良から心斎橋まで出かけました。


夜の心斎橋。
とても懐かしい場所です。
ざわめきもきらめきも雑多なところまでが懐かしい。
そしてなんだか落ち着くのでした。


目的はCOPPA100というイタリアンのバル的でいてバルでないというお店。
同僚のMさんと訪れました。


以前にも数回入ったことがあり、
好感をもっていて、隠れ家として隠しカードにしてありました。


お店の様子は全くかわらずフランクで、
スタッフの上手なトークに導かれて、お料理をチョイス。
ワインのセレクトは少な目ですが、
ビールの種類も多いですし、
カクテル系も充実しています。


美味しくよばれて、おしゃべりに花を咲かせて、
あっという間に時間が過ぎていきました。


今日のこの約束をとても楽しみにしていたので、
少々体調不良でもがんばって行こうと、
そして行ってみれば、こんなに楽しい時間も時には必要だと、
精神の水浴びみたいな気分になりました。


Mさん、今度は黒薔薇会で行きましょうね。


そして、前にこのCOPPAにご一緒したOさん、
お店は変わらず楽しく美味しいので、また参りましょうね。


今日は朝からとても素敵なメールをいただいたりして、
気持が和む一日となりました。

2014年3月24日月曜日

「月の裏の鏡」

大橋トリオのCDを借りてきて、
早々に聴きはじめました。


じっくり聴いてみると、
想像以上に凝った音作りと、
複雑なメロディーに驚くとともに、
包み込むような楽曲そのものに、
感動しています。


「月の裏の鏡」は、
その中でも、衝撃を与える一曲でした。


聴いているうちに涙がこぼれてくる。


ああ、そうだ、あの時から私の人生は新たな展開を始めたのだった。
それからの時を恨んで、憎んで、ここまでやってきたけれど、
あの時からずっと苦しい時を越えて、
身体を病んでも、どうにかここまで生きてきている。
今ここにいるのは、これまでの人生を受け入れるためなのだ。


聴きながら一瞬のうちに脳裏を駆け巡ったのは、
そういうことでした。


素晴らしい音楽にはたくさん出会ってきたけれど、
バロック音楽を聴くときにもとても感動するけれど、
こんな経験は初めてです。


こんな打ち明け話をブログに書くのは節操が無い、
とも思うのですが、
大切な体験だったので、言葉に置き換えてみました。

メイクアップ

よく訪れるブログの管理人さんはとても素敵なセンスをお持ちです。
先日は、メイク用品の写真をupされていたのですが、
これもまた心が晴れるような綺麗な写真で、
ああ、春が来たのだなぁと感じさせてくれました。


流行だけでなく、季節によっても、選び方は様々に変わります。
この溢れるような品々の中から、自分の好みのものを選んで、身に着ける。
その楽しさは(自己満足と言われようと)心がうきうきとするものです。


という私は、敏感肌や吹き出物で悩む肌質なので、
基礎化粧品を重点に置いています。


カラーを使えるのは
チークとアイブロウとリップの3点だけ。


リップは今は赤が主流ですが、さすがに流行のものは使わず、
YSLのベージュピンクでおとなしく。


アイブロウはもう10年くらいこれもYSL。
顔に馴染むカーキ色です。


チークは一番楽しめます☆
シーズンによって、トーンになる色は決まっていますが、
新作に挑戦してみたり、練りチークを使ってみたり、
きれいなパッケージのものにしてみたり。


これからは夏に向けて、どうしようかな?
去年のチークも終わりになったし、
今使っているDiorはとても使いやすく、発色もよく、
付属のハケもとってもナイスなので、
同じDiorで探してみようかな・・・


なぜだかジュエリーよりも、メイク用品の方が好きです。


貴金属もジュエリーよりも時計の方が好き。


もちろん見るだけの楽しみです。
またいつか、素敵な時計のお話もいたしましょう。

2014年3月23日日曜日

無観客試合

3月23日のJリーグ 浦和対清水の試合は、
無観客試合でした。


先日、浦和のサポーター席の通路に、
“JAPANESE ONLY”と書かれた横断幕と、
日本国旗、旭日旗などが張られ、
その事実にクラブ側が即対応しなかったことに対する
処罰としてJリーグが課したものです。


こういうことが起こる理由は、
今日の日本の動きや政府の動きなどが大きく影響しているなどが
言えるかと思いますが、
まず、日本は世界の中の一国である、ということを、
理解せねばなりません。


日本を愛することが、
日本を孤立させることになるのは、
誰も望まないと思います。


現実にJリーグは多くの外国人の力を得て成長してきましたし、
日本代表も他国との交流があってこそ成り立ちます。
そのときには他国への尊敬の念がなければ試合は成されないでしょう。
各国で活躍する日本人たちも、そういうことを身近に感じられているでしょうし、
非道な行為を受けた場合の悲しみや苦しみ、
そういう行為に対する態度に毅然として立ち向かっていると思われます。


そういったことを学ぶのが道徳を始めとする教育の基本ではないでしょうか。
そこから自分を知るための勉強をスタートさせる必要があると思っています。


今回の事件は日常にも潜む危険な思想、考えについて、
どう対処すべきであるのか、関心を持って見ておりましたが、
Jリーグの素早い対応に安堵いたしました。

飛び飛びのお休み最終日

昨日は出勤でしたが、
朝になっても前日の腹痛が続いていたので、
まず内科のお医者さんに飛び込みました。
原因不明の腹痛ではありますが、
大きな病気の兆候は見られないので、
対処療法のお薬だけで様子見、
そして、かかりつけの精神科のお医者さんに相談する、
ということで終わりました。


その後のお仕事は充実しておりました。
年度末ですから、どこも忙しいことでしょう。
消費税が変わる4月からの対応がややこしいですね。
こちらも事前の準備対応が必要です。
請求書、領収書を早く出してくれぇ~!
と、どなっているのでありました。


今日は幸いにもいいお天気で気持ち良かったですね。
おとといの雪に驚かれたところも多かったことでしょう。
穏やかな今日の日曜日にほっとした一日でした。


すっかりなごんでしまって、
ずぅーっと寝ていたのです。
いくらでも寝ることができます。


読書は「聖書を語る」を読了。
とても感心して読んでおりました。
続く「聖書を読む」も読んでみたいです。
佐藤優さんは知識家でいらっしゃるのは存じていましたが、
中村うさぎさん、これほど切れる方とは、認識不足でした。
今は療養中とのことで、大変な体験をされているようですが、
少しでも良くなり、活動ができるよう、ネット上でも応援させていただきたいです。
しばらく前に「女子漂流」という本が気になっていて、
本屋さんで、見つけられなかったものがあるのですが、
こちらも中村さんと三浦しをんさんの対談本です。
興味がぐんと湧いてきましたので、
なんとかして入手したいと思っています。


そして最相葉月さんの「セラピスト」。
これは、とてもとても気になるジャンルであり、
気にしている人々が登場しているとあって、
少しずつ噛みしめるように読んでいます。
著者の冷静な立ち位置が、
客観的な文章となって、
落ち着いて読み進むことができます。
下手をすると感情、私情が入り込みやすいテーマを取り扱った
上質のノンフィクションでしょう。


といいつつ、
やっぱり小説が読みたい私。
この後は上質な美しい文章の作品が読みたいです。

2014年3月21日金曜日

なぜか不調

お休みの日の夕方16時を過ぎると、
急にお腹の具合が悪くなる。
これで5回目。


今日はその後悪寒が止まらず、
発熱しております。


頭は痛くないです。


よくわからない。


前回は行きつけの内科のお医者さんに行ったのですが、
お休みの日に限るというサイクルから、
様子見ですね、ということに。


なんでしょうね?
ちょっとしんどいです。

春の雨

ラッパ水仙が咲くころ、
必ず風雨がやってきます。
これが“春の嵐”。


白いラッパ水仙が好きな母は、
庭のあちらこちらに植えていて、
とてもにぎやかになってきました。
明るい昼よりも、
暗い夜にみると、白い明りが灯っているようで綺麗です。


後は冬から咲いている紫のビオラたち、
鉢植えにした色々な種類のクリスマス・ローズ、
恐ろしい花言葉を持つスノードロップ、
個人的に好きなシラー、
あちらこちらにちらばった可愛いすみれたち。
もっとすみれを増やして紫の庭にしたいです。


チューリップはまだ葉っぱだけです。
4月に入らないと咲かないかな。


今日は雨とどんよりとした空のせいか、
テンションが上がらず、
仕事もあまりはかどりませんでした。
細かい仕事ばかりあれこれしているうちに一日が終わってしまった。


今読書中の本は読めば読むほど重要な本となってきました。
これは、今後の活動にも影響しそうです。
煮詰まってくると、何か大きな展開をしてみたくなります。
打開っていうのですかね。
一昨年、これでいこう!と決めたのに、
勉強をしていると、なんだか無理があることに気がついて、
中断したままにしていますが、
どのような方向性を取るべきか、
また熟慮が必要な時期に来たようです。
この本を読み終えたら、
また考えて、頭の中を構築しなおしてみましょう。

2014年3月19日水曜日

本にまつわるニュース 日経夕刊から

日経新聞3月17日月曜日の夕刊には、
「小説、社会の真実を探る」という見出しで、
小説が社会に関わっていく方向性について
大きく紙面がさかれていました。


現在活躍中の各国の作家たちが集まったシンポジウム
「東京国際文芸フェスティバル」の内容が主になっています。


「単なる歴史上の事実ではなく真実を伝えることを大切にしている」
というアメリカのユダヤ系作家ネイサン・イングランダー氏。


「解決できない問題があるから小説を書いている。」
韓国のキム・ヨンス氏。


「多くの人が考えているのと違う価値観を示すのが作家の役割」
平野啓一郎氏。


「第150回記念芥川賞・直木賞フェスティバル」にも、
受賞作家たちが参加されて、対談を行った模様です。


「人間の本質は悪だと思う。だから共同体で抑えている。
そこを一枚はいでやろうと考えている。」
桐野夏生氏。


小説の成せることはとても大きく広く、深いことがよく伝わると思われました。


そして3月18日火曜日の夕刊には、
マルグリット・デュラスへの関心が高まっているという記事がありました。


デュラスの多様な作品からは、
様々なテーマが潜んでおり、
改めて読まれる機会となっているようです。


「愛と欲望を描くという仏文学の伝統に立ちながら、
革新的な現代文学を生み出した作家」
パリ第3大学 ベルナール・アラゼ准教授


「デュラスの作品を読めば、原発事故による放射能の拡散という
『緩慢なカタストロフィー(破局)』を前にして文学作品を書く意味を
問わずにはいられない」
東京大学 小林康夫教授


秋には河出書房新社から新訳本、インタビュー集、特集本などが
出版されるそうです。


デュラスに関しては、個人的にとても関心があって、
そして文体もとても好きなのに、
中途半端な状態にあって、読み込んでみたいと常々思っています。
じっくりと読むチャンスかもしれません。


さて、日経の夕刊、今日3月19日(水)は
松浦寿輝氏のインタビューでした。


詩人でもあられる氏が、
現代詩があまり読まれていない現状について、
答えています。
直近の本「詩の波 詩の岸部」(五柳書院)では、
詩の読み方について書かれているそうです。


詩が苦手な私としては、
なんとも言えないないのですが、
また考えることにいたしましょう。


3日間続けて本が取り上げられていて、
且つ、好きな作家ばかりとあって、
とても充実した紙面にご満悦でありました。

2014年3月17日月曜日

業務のレジュメ

所属する部署の業務を総括するレジュメを作りました。


色々あって、部署の業務の見直しが必要になり、
しばらく前から皆でミーティングを重ねています。
なのに、全く進展しないのです。


最初の内は何故進展しないのか、不明だったのですが、
少しずつわかってきたのです。
仕方の無いことが。


で、立場上失礼にあたることは重々承知の上で、
業務の全般をまとめてみたのです。
ざっくりしたものを作り、
一度上司に目を通していただきました。
無駄なことになったら、徒労になりますから。


そこでGOサインが出たので、
少しずつ手を加え、
上司にも手を入れていただき、
最後に質問コーナーと意見を求めるコーナーを作って、
今日のミーティングで配布したのです。


文字、数字、表にすれば、少しは前進するかと思ったのです。
皆がこのレジュメの意味を理解して協力してくださったら、
まだ揃っていないデータを加え、
業務担当者としての意見をまとめることができるでしょう。


締切は来週の月曜日としました。
皆が思い切って言葉を連ねてくださることを期待しています。


で、ここのところ頭パンパンで、
今夜もなかなか眠りがやってきません。


読書中の「聖書を語る」も、
個人的にすごく興味のある内容が題材とされていて、
ちょっとしか読んでいないのに、興奮気味です。


もう寝たい気持ちはいっぱいなのですが・・・
アロマオイルも振ってみたのですけど・・・
明日起きれるかしらん・・・

2014年3月16日日曜日

聴いてみようかな、大橋トリオ

以前から気になっている大橋トリオ。
ベスト・アルバムが出るそうで、
あちらこちらでその歌声を聴くことがあります。


ここ2年ほどキリンジばかり聴いていましたが、
最新アルバム「TEN」を最後に、
ヴォーカル・作曲担当の弟氏が脱退されることもあり、
しばらくはお休みする時期に来たかと思っておりました。


で、JAZZを本格的に聴くことも考えてはおりますが、
通勤時には優しめな楽曲が聴きたいということで、
大橋トリオ、いいかも・・・
独特なポリシーを持って活動されている方のようです。
そのあたりも面白そうです。


読書の方は、今週から
「セラピスト」 最相葉月著
「聖書を語る」 佐藤優・中村うさぎ対談
を読み始めました。
どちらも頭をフルに動かさねばなりません。
のんびり読書が好きな私には少々難しいですが、
しっかりとして論理的な本も時には読まねばなりませんね。

2014年3月12日水曜日

どこまでも書評にはならない感想文

先日、鴻巣友季子さんの「本の寄り道」 河出書房新社 を借りて、
さっくりと読んでみました。
2011年刊行なので既にお読みの方も多いでしょう。


名翻訳家として有名な鴻巣さんは書評家としても、
素晴らしい読み手であります。


数多くの本たちがしっかりと読みこまれて、
核心を鴻巣さんの言葉で語られています。


書評をするということは、その本のことを理解していなければなりません。
まずそれが一つ。


それから肝心なテーマや、その書き手の述べたいことを掴まねばなりません。
それが一つ。
また、著者やその作品に関連する事柄、書物の知識も必要でしょう。


それから、個人的に感じたこと、イメージなども大切です。


こういったいくつかの課題をクリアして書評はなりたっています。


私は読んだ本の紹介こそしていますが、
もちろん書評にはほど遠く、
たんなる感想文にとどまっています。


それは、書評を書けないという事実があります。
それから一読み手としての感想にしておきたいと思う気持ちもあります。


とはいっても、鴻巣さんが書かれるような書評を読むと、
身が縮こまってしまいます。
ま、それは仕方のないこととして、
今後も感想文をしたためていきたいと思っております。
ご容赦のほどを。

2014年3月11日火曜日

3月11日

震災から3年という時間が経ちました。
多くの方の苦しみや苦難、ご苦労を思うと、
言葉がありません。


これからも皆で力を合わせて、
助け合って生きていきましょう。
合掌。

2014年3月9日日曜日

「戸惑う窓」

しばらく前からこのブログの投稿がうまくできません。
今日は写真がupできません。
何かが根本的におかしい感じがしますが、
どうしたらよいのかもよくわかりません。
で、今日の本の紹介は文章だけです。


「戸惑う窓」 堀江敏幸著 中央公論新社


窓にかかわるエッセイが25編並んでいます。
ご自身の体験にまつわる窓、
アンドリュー・ワイエスの絵から考える窓、
窓そのものを撮影した写真家エドゥアール・ブーバ。
マチスの絵から連想されるリルケの揺れ動く「窓」。
正宗得三郎、正宗白鳥兄弟のエッセイから想うこと。
日野啓三の短編から思い出すこと。
サン=テグジュペリからシムノンと映画「仕立て屋の恋」、
そして安部公房「箱男」、フィリップ・マーロウを通って、
詩の数々。
窓からスタートして話が大きくなっていくエッセイや、
窓をクローズアップして窓について考察しているエッセイ、
窓がキーワードになる小説の話、
柔軟な発想から窓一つから、話が広がってゆく、
想像力がいつも以上に求められるエッセイ群です。


パリのノートルダム寺院の薔薇窓は有名なステンドガラスですが、
これも憧れを誘う言葉がイメージを膨らませてくれます。


ちょっとした言葉をきっかけに窓に繋がっていくエッセイなどは、
いつ窓がでてくるのだろう?と心配になるほど、
複雑な内容でした。


最も共感できたのは、
プルースト「失われた時を求めて」で初めて主人公が海辺の避暑地バルベックを
訪れ、宿泊していたグランド・ホテルの部屋の窓から差し込む陽光について思いをめぐらした
素晴らしいシーンについて、書かれたエッセイです。
このシーンは私もとても儚くも美しいと思った部分だったので、
とても嬉しく読むことができました。


本に使われているのはモノクロの高山正隆の作品で、
絵画とも写真とも思える静かな趣のものです。
ぼやけ方がピンホール写真のようにも見え、
記憶を辿っていくときの少しずれたようなイメージが印象的です。

2014年3月8日土曜日

<知性の大小の差というものは・・・>



<知性の大小の差というものは、終身禁固に定められた囚徒にとって
 独房が広いか狭いかの差にすぎない。おのれの知性を誇る知的な
 人間は、広い独房に入っていることを誇る囚徒に似ている。おのれの
 虜囚にうすうす気づいている精神は、できれば自己にもそれを隠そう
 とする。しかし虚言をおぞましく思うなら、そうはするまい。するとひどく
 苦しまねばならない。気を失うまで頭を壁に打ちつけるだろう。(...)
 これが何度もくり返される。はてしなく、なんの希望もなく。いつの日か、
 精神は壁の向こう側で眼をさます。枠組がすこし広がったとはいえ、
 それでも精神はまだ虜囚の身である。かまうものか。すでに鍵を手に
 したのだ。あらゆる壁をうち毀す秘密を。かくて知性を呼ばれるものを
 こえ、叡智がはじまる境地にいたる。>


 「シモーヌ・ヴェイユ選集Ⅲ」 冨原眞弓訳 みすず書房


  みすず書房の上記の本の紹介分の一部として、
  HPに掲載されている一文です。


  大きな溜息を、一つ。

2014年3月5日水曜日

ザック・ジャパン 勝ちました

今日の国立競技場で行われたサッカー日本代表対ニュージーランド戦。
前半に点を加算しましたが、後半2得点を与えた模様です。
少しだけ観ていました。


先日のJリーグの開幕戦、サンフレッチェ対セレッソの試合も観ておりました。
サンフレッチェが一枚上手でありました。
セレッソは前線まで上がれても、中にボールが入れられないのです。
柿谷、縦ラインでフォルランが待ち構えていましたが、
チャンスが少なかったし、かみ合わせももう一つでした。


その試合を観た後に日本代表のプレイを観てみると、
うーん、さすがにボール回しも展開も上手です。
個人のテクニックもワンランク上と見ました。
長友がドリブルして上がっていくのを見るのが楽しいです。


レベルの高い試合は醍醐味がありますね。
成長段階にも魅力はあるのですが、
個人的にはブラッシュアップされていることが好ましい。


気になるのはブラジルの建設現場であります。
これ以上事故が起こらないで、
準備が進むことを祈っています。


と、ブラジルの人々はカーニバルで楽しそうに踊っていましたね。

まだ寒さが居座っています

雪の後、暖かい日があったり、
3月という暦を意識したりするからか、
もう春のような気になっていましたが、
まだまだ寒さはがんばって居座るつもりのようです。


周期的にくる仕事の山場を越えると、
いつもどわーんと疲れが出ます。
今日も疲れの余韻がありましたが、
だいぶ気が楽になっているので、
次のことにシフトしていってもよいでしょう。


今日の晩御飯にはカルボナーラ作りに挑戦してみました。
カルボナーラ、個人的にはあまり好みではないのですが、
リクエストがありましたので、
レシピに目をとおして、材料を仕入れておきました。


パルメザン・チーズとありましたが、
お店にあるのはパルミジャーノばかりで、
これは表記の違いではないかとようやく気付いて、
パルメザン→英語
パルミジャーノ→イタリア語
と判明いたしました。
無事、パルメザン(今後はパルミジャーノでいきます)を入手できました。


何度もレシピを読んだはずなのですが、
出来上がって、食べてみると、何かおかしい・・・
家族には黙っておりましたが、
一つ抜けていることがあったのです。
失敗・・・これはまずい。


家族には近いうちにもう一度トライしますので、
と話しておきました。


リベンジしなくては。
準備したわりには、うまくいかなかったので、
少々悔しいのであります。

通院の日

今日・・・ではなく昨日ですね。
お休みを取って、恒例のお医者さんへ行ってきました。


まず、全体としては落ち着いていていますが、
仕事がハードな日があったり、
落ち込むようなことがあったりすると、
凹んでしまいます。(頭が痛くて、身体が重い、動けない・・・)


そういう事態の時には、
早めにお風呂につかり、アロマオイルを焚いたりして、
寝る環境を整えて、ゆっくり寝るように注意を払い、
その上にしっかり半休も取るようにして、
自分の体調に合わせて無理のないようにしています。
と、ご報告しました。


このように自分でコントロールできている状態だとOKということになります。


理解をしてくださる先生のおかげで、
客観的に捉えていただけると、
なんだか自分の頭の中まで整理ができたような気がして、
すっきりとします。


物事によっては熟慮の上、アウトプットが必要ですね。
それによって自分の考えにも責任ができてきますし、
自覚されますから、次の行動にも反映されてくるでしょう。


精神科の先生でいらっしゃいますが、
半分はセラピストなのでした。
お薬を出してくださるわけですから、
すごいお仕事だと思います。


そんな日の待ち時間。
小さな本を2冊読み終えました。
1冊はとても良い本だったので、
またご紹介いたします。
もう1冊は、こんな本を新書にしていいのか?と
思われるような内容でしたので、
さっさと、さよならします。


3月に入って、再び頭の中を整理整頓しなければいけません。
子供のころから“とろいのへれん”と呼ばれているので、
とろいことは十分自覚しております。

2014年3月2日日曜日

本の作り

小さい時から、よい絵本を与えてもらっていたからか、
紙質や、本の作りなど、手触りで感じるところがとても気になります。


小学校の図書館で手にした本は、
紙が厚くて、活字がおおざっぱで、
デザインが目立つ仕立てのものが多くて、
出版社によって違いがあることに、
早くから気が付いていました。


栃折久美子さんの「モロッコ革の本」を読んで、
本格的にルリユールをしてみたいと思った時期がありました。


よい紙を使って、きれいな活字を組んだページを綴じて、
丁寧にかがり、シックな色の花切れをつけて、
開きやすいゆったりとした表紙をつけてみる。
表紙は革ではなく、紙を使う。
などと、想像したりしていました。


ある先生のエッセイ本で、
おそろしい装丁のものに出会ったことがあります。
まず、開かない。
横幅が狭く、のどが開かないので、全く読めない。
本失格の可哀そうな本でした。
その本をバラバラに解体してはみたものの、
どうしようもありませんでした。
今も店頭に並んでいるので、
出版社は何を考えているのか、不明であります。


丁寧につくられた本が大好きです。
しっかりとしていて美しいのは、児童書の福音館の本。
一般の本では出版社というより、装丁によって変わってくるようです。
みすず書房の本はシンプルなデザインですし、
間違いがありませn。
とても興味深い本がたくさんあります。
小さな出版社で、美しい凝った本をだしておられるところもあるようですし、
詩集などもこだわりのある本があるように思われます。


一度、本作りのレッスンに行ったことがありました。
文庫本を作り直して、表紙を作る。
この話は前にもしたような気がします。
初心者向けですから、少々物足りなかったのですが、
本を作る作業は自分には向いていない!ということが、
よくわかった一日でした。


予算的に難しく、よい装丁の本でない場合もありますね。
そういうことがわかったときには、
文庫本になるまで待つことにしています。
手に収まる文庫本は大好きです。
手の中に小さな宇宙!
文庫本にもいろいろな装丁のものがありますが、
ちくま文庫や中公文庫が読みやすいでしょうか。
読みにくいけれど、古風な岩波文庫は捨てがたいところです。


以前本屋さんで仕事をしていた時に、
新刊で100万円という豪華本を見せてもらったことがあります。
もちろん注文制作でした。
それはそれは、大きく、美しい、豪華な本でしたが、
なんだか、こういった本は読まれる本ではなくて、
観る本という気がして、あまり感心しなかったのでした。


本も色々、
人も色々、
自分の身の丈にあった本と出合いたいものですね。

2014年3月1日土曜日

一山越えました

昨日は無事監査終了しました。
年に2度もある監査、
本格的なものは次回に秋にあります。
それにしても心臓に悪い。
何故そのたびに恐れてしまうのか?
それは、基本ルールがあいまいで、
マニュアルがないからであります。
部署ごとにやっている内容に違いがあります。
どうして統一しないのかな?


ルール化されていないという欠点は他の仕事にも
数多くあり、
私の会社の非効率なところに影響していると、
考えています。
不思議だな・・・


昔に在籍していたことのある会社のニュースは、
新聞にも新規の話題としてよく取り上げられています。
今度はアジアに新規事業拡大だそうです。
着眼点が新鮮でいつも面白いな、と思います。
もちろん今さら戻りたいとは思いませんが。


話戻りまして、
監査を終えて、通常業務に戻った昨日は、
その後、左手の腱鞘炎が再び悪化、
(朝は休んだ後なので落ち着いているのですが、
  仕事をするとPCも使いますし、悪化してしまいます。)
その上、左ひざまで関節痛が起こり、
夜はぐったり。
頭の芯まで痛くて、身体も重い。
で、早く休みました。


そういえば、10年くらい前は毎日こんな風に、
頭の芯も痛く、身体をひきずるようにしていたのでした。
毎日しんどい、しんどい、と思っていましたから、
今はだいぶ元気になった、ということですね。
進歩、進歩、です。