2018年4月27日金曜日

盗み見

盗み見、なんて聞こえが悪いのですが、
間違いなくそういう行為です。
電車の中で隣の人が何か読んでいるとすると、
ついつい開いた頁を覗いてしまいます。


そういうことはありませんか?


目をぐーっと横にやって、ちらり。
何かの単語が見えると、なんとなくジャンルがわかりますね。


割合として多いのが、時代小説。
なんとか藩、とか、せりふで、ああ、そうか、と思うわけです。
人気があるなぁ、江戸時代を舞台に書かれた小説。
本屋さんでもかなりの並べ方ですね。


それが、先日、首をかしげてしばらく考えたことがありました。
字面から現代小説らしい。
イーヨーという言葉が見えましたが、
プーという言葉はなさそうです。
そして、僕、メタファーという言葉がちらりと見えました。
その上、ゴシックの太字の行もあります。
これは難解な小説だ。
で、ようやくわかりました。
大江健三郎さんでしょう、きっと。


読んでおられたのは、年長の女性の方でした。
私なぞ歯が立たない大江さんの小説を電車の中で集中しておられる。
頭が下がりました。


こんな風にクイズのような感じでいるので、
覗き見、盗み見、やめられないのです。
たいへん、失礼いたします。

2018年4月11日水曜日

リハビリ出社

明日12日から出社することになりました。
ですが、仕事はいたしません、リハビリ出社です。
無給でお仕事をせず、まず環境に慣れることから、だそうです。


じっと椅子に座っているだけ?
そんなことできるわけがありませんね。
でも仕事をするわけにもいきません。


尋ねられたことに答える、
どうしてもしなければならない業務を手ほどきし、代行してもらう、
社内のネットワークはチェックしても良いそうです。


それにしても時間がありますね。
なんと、本を読んでも良いとのこと。
猫にまたたび、ツキスミに本とRockですから、
ありがたいことです。


そういうリハビリ出社は19日までの予定です。
その後はまた診察、面接にて、判断が下されます。


とはいっても、また同じ仕事、同じ量をこなすのであれば、
再び同じ不調に陥ります、と話しているのですが、
誰でもそうだと思います。
2週間程度の休暇ですっかり治るわけがありません。
というようなことは、体験者しかわからないことでしょう。
繰り返し説明をし続けるほか、ありません。

2018年4月8日日曜日

休暇中の読書

2週間もの療養休暇、本を読んで過ごしています。


「須賀敦子の旅路」 大竹昭子著 文春文庫
以前、河出書房新社から出ていた土地ごとにまとめられたシリーズが
ありました。そのうちの大竹さんが担当した3冊をまとめ、加筆、
東京編を加えた、重量感のある須賀敦子論となっています。


とてもすらすらとは読めず、毎日二篇ずつ読んできました。
残すは東京編です。


以前も大竹さんが担当した3冊はとても手ごたえがあり、良い本だわ、
と思っていたので、このように文庫にまとめられて、嬉しいです。


いろいろな方が須賀さんについて語っておられますが、
大竹さんも納得できる解釈をしながら、述べられています。


最近になって、自分にとっての須賀さん像がぼんやりと見えてきて、
そろそろ言葉にできるかもしれないと思っているところです。
最初の著作と出会ってから25年以上経ち、ようやく、です。


他に読んでいるのは、
「ルネサンス夜話」 高階秀爾著
「人質の朗読会」 小川洋子著
「パリの異邦人」 鹿島茂著
など、少しずつ並行して読み進んでいます。


ただ、集中力が欠落していて、30分くらい続けて読んで、休憩、
の繰り返しです。なかなか進みません。


さて、病状の方ですが、あまり芳しくありません。
少しずつましになってきているように感じてはいます。
そのような状態がおわかりになるのか、昨日の主治医の診察では、
後2週間の休暇が必要だと思う、とのことでした。
確かに頭も回らなく、PCをさわると頭痛が出てくるので、
まだ本調子とは言えません。
が、後2週間なんてありえません、出社OKにしてください!
とねじ込みまして、とりあえず、12日から出社することになりました。
とりあえず、です。
とても通常ペースではできないと思うので、
休憩しながら、少しずつやって行こうと考えています。


明日、月曜日は産業医と会社との面接です。
それで本格的な話が決まるのですが、
どのようになるでしょうか。


8年同じ部署で仕事をしていて、体調に異常はなく、
9年目に新しい部署の仕事が追加されて1年経ち、適応障害との診断。
これまでやってきたことは、いったい・・・。