2017年11月29日水曜日

おそれながら・・・

昨日の待ち時間に、
スティーブン・ミルハウザー「魔法の夜」を読んでおりました。
ミルハウザーはほんとに好きです。
自分に想像力と表現力、文章力があれば、
ミルハウザーのような短編を書いてみたい。
とよく思います。


書くということで言えば、
先日読んだテジュ・コール「オープン・シティ」。
自分らしい文章を書くことができれば、
こんな小説を書いてみたい、と思ったのです。
私小説のような部分もあり、
主人公の在り方にとても共感できたのでした。
そして、それを精緻で冷静に、客観的に表現する。
このように納得できる作品は意外とあまりありません。
読むことよりも、
書いてみたい、という欲求を生み出す読書でした。


読むことと書くことは異なると思うので、
実際には書くことなどできないのでしょうが、
カルヴィーノやタブッキの短編などにも、
このような作品が書けたなら、と感じさせられます。


いつか、本当の、独り、の時間が持てるようになったら、
書くことを試してみるかもしれません。

11月も終わりに近づき

11月も明日でおしまい。
明後日からは師走。
12月は好きな月です。
嬉しいことをいろいろ計画できるから。
計画を立てては、断念し、見直しの繰り返し。
とても諦めが早いので、断念するのが早い。
いいところもあれば、情けないところでもあります。


昨日は通院日でした。
11月に入ってから、好んで聴いている音楽が、
胸に沁み込んでこないことを不思議に感じるようになりました。
同じものばかり聴いているから、飽きてきたのかな?と思ったり。
また別の部分で、自分のモチベーションは仕事以外は上がらない!
ことに焦りを感じたり。
お腹が痛くなることも増えているし、どうしたんだろ?
そんな風でしたが頭痛が無いので、気にしないでおりました。
ところが、先週のこと、感情の動きがフラットになっていることに、
気がついたのです。
同時に眠れなくなっておりました。
これは、まずいぞ、ダウンの予兆・・・。
タイミング良く、診察日でしたので、先生にご相談。
ぎりぎりのところで、お薬増量で、ペースダウンを指南されました。
しばらくは、またお薬を少し増やして、
意識してペースダウンをするようにして、
ほどほどにやっていくことにいたします。


お薬とペースダウンで体調が安定するのですから、
それも一般の人並み、と言う程度ですが、
ほっとするというか、安心するというか。
それで油断してしまわないように努めなければなりませんね。

2017年11月23日木曜日

新たな波乱と緊急ミーティング

一昨日のこと、午後になって急に新しい方が配属されることを
知らされました。夕方来るから、というのでした。
あらあら。


手続き関係も含めて、関係者に問い合わせたりしていると、
実は困ったさんであることが判明。


困ったさんがお越しになる部署の側面もあるのでした。


心して、夕方ご対面、事務所をご案内しておりました。
きさくな方で、こちらが質問すると、
明るく正直に話してくださいました。
個人としてもいろいろとあるようです。


メンバーが増えることで、私の業務もさらに増えますし、
注意すべき点も増えることになりそうです。


ため息をつきつつ、
夜は親しい仲間との緊急ミーティングへGO。


これは、親しい仲間うちで深刻な悩みを抱えている人がおりまして、
その詳しい話を聞くためでした。
が、意外とご本人は落ち着いていて、
具体的にどう対処していくか、かなり多面的に考えておられたのです。
現実的なことも十分に考慮されておられたので、
これは大丈夫そう、と皆ちょっと一安心。


そして、今日配属になった困ったさんの話をしながら、
会社の動き方や、考え方などを皆で復習です。
よくわかっているつもりでも、ときどきついていけなかったりするので。
このように、相談や率直に話のできる方々がおられるので、
ほんとうに助かっています。
そうでなければ、完全にお手上げです。
皆に支えられて、どうにかやっている、そんな状態です。


さて、明日から新なメンバーを加えて、スタートです。
ひとつひとつクリアしていきましょう。

2017年11月19日日曜日

あいかわらず

相変わらず仕事に追われる日々です。
以前なら、一か月のクールで計画ができたのですが、
今は、その合間に新たな仕事が入ってきて、
ルーティンをするのも間に合わないくらいです。
その上に、事件も勃発するので、対応も必要。
そもそも、全体の様子、動きを把握していないと、
ミスが出てしまう業務担当なので、
気持ちがいつもせかせかしています。


入社したときとは、まったく違うので、
違う会社にいるような気もしますが、
社内には知った方がたくさんいるので、
不思議な感じです。


というわけで、緊張が解けたら、
またしてもお腹がイタイタ、神経性胃腸炎。


そんな一週間を過ごした後は、
水曜日もお休みではあるのですが、
日曜日は解放感があるのか、
ぐっすり寝て過ごしております。
今日もほぼ寝ておりました。


一応最低限度のことはしているのですが、
有意義とは言い難い休日。
やりたいことはたくさんあるので、
もったいないですね。


これから年末にかけては、
公私ともやることが増えるので、
やりたいことは、年末年始の休暇までおあずけになりそうです。


そう、このパソコンも実はハードディスクが壊れかけていまして、
買い替え必須の状態です。
パソコンも生活必需品、消耗品のようなものですね。

2017年11月15日水曜日

秋の健康復活きっかけ記念日

少しずつ冷え込んでくるようになりました。
今週末には奈良北部も氷点下の予報がでています。


ツィッターをしていると各地の様子をリアルタイムで
見ることができるので、
もう北海道や東北では雪まじりであったり、
関東でも紅葉を過ぎ、落葉の季節になっているのを
冬が近づいていることを感じながら“いいね”をしています。


それにくらべればまだ関西はましでしょうか。


先日は、私の健康復活きっかけ記念日・・・だったのでした。
自分にとってはとても大切な秋の一日なので、
喜びをもたらしてくれた場所へお散歩に行ってきました。
そうそう、この公園だったわ、とか、
今日は人がいなくてひっそりしてる、
明るい時間に眺めると様子がずいぶん変わってる、
またあの喜びを味わうことはあるかしらん、
などと思いにふけりながら、大阪市西区をてくてく。


ほんとにありがたいことに、
あの2年ほど前まで悩んでいた身体の重さや倦怠感は、
感じなくなっています。
前頭葉の頭痛もずいぶん減りました。
今仕事はハードではありますが、
コントロールしているせいもあるかもしれませんが、
ダウンすることも少なくなりました。
そして今のところ、というか未だに恋は続いています。
ツィッターで共通の趣味の方たちと繋がって、
♡マークを連発したり、写真を送り合ったり。
恋に合わせて、感謝の気持ちもプラスされて、
エスカレートしている状態です。


まずは心身の健康。
それがあって、仕事ができて、趣味も楽しめます。


ずっと秋冬が苦手でしたが、
秋が深まってくると、楽しかった思い出と喜びが浮上してくるので、
大切なシーズンになってきました。
秋風も情けない気分になるのが嫌いでしたが、
これも秋の風物詩。
落葉する木々を眺めながら、
思い出にふける今日この頃です。

2017年11月12日日曜日

ビオラの植え時

日曜日、穏やかな日よりでしたね。
毎年のことなのですが、
我が家の狭いお庭にビオラを植える時期がやってきました。


秋になると、
母はビオラを求めて、あちらこちらの花屋さんへ出かけています。
車に乗らない家なので、持ってくるのが大変。
生駒にあるお気に入りの花屋さんでは、
土と一緒に配達してもらいます。
その様子を見ていて、今年はちょっとお手伝いしようかと考え、
今日は親子3人でお花屋さんに行ってきました。


先週は一株100円だったビオラが、
もう半額になっています。
ということは、この時期に売ってしまいたいということでしょう。
種類も数も豊富だったので、
ほいほいとカゴに入れて、
おまけに父はシャクナゲの苗を選んだりして、
3人で持って帰ってきました。


この時期に植えたビオラは、5月頃まで楽しむことができます。
苗も成長して、緑鮮やかですし、
冬の寂しげなお庭を彩ってくれるお花です。


他のお花も植えてみたらいいのにな、と思う私。
でも、母はビオラがいいというのです。


この時期には球根の仕込みもしなければいけません。
私の窓の下にはオギザリスが繁茂しています。
これらをやっつけて、チューリップの球根を植えましょう。
次の連休くらいにできればいいな、と思っています。



2017年11月9日木曜日

薔薇の実

庭に一つ薔薇の実が落ちていました。


薔薇の樹は6本。
秋の花の時期も終わり、剪定をしていたようです。
実を見るのは初めて。
これは食べれるのだろうか・・・?と
母と眺めておりました。


調べてみると、
薔薇の種類のよってはローズヒップのお茶として
利用できるようです。
基本的には、この実の中の種を植えて、
育てることができるとのこと。
なんと、薔薇を種から育てる。
ちゃんと大きくなるのでしょうか。


今は、私の部屋のガラス瓶に立てて飾っています。
秋冬の風情です。


しばらくのうちに、
ほぐして土に植えてみるかどうか、
決めなくてはいけません。
さて。




2017年11月8日水曜日

秋も深まりつつある中で

11月に入り、ようやくお天気が安定してきました。
まだ少し暖かくて、過ごしやすいですが、
立冬も過ぎて、寒さとともに紅葉も鮮やかになってくることでしょう。


会社の裏手の桜もぱらりぱらりと葉を落とし始めました。
ハート型のツル性の葉っぱはもうすっかり黄色に染まっています。
一番幅をきかせている葛はまだまだ元気。
これが枯れるころに本当の冬がやってきます。


いつの間にか今年も秋がやってきて、
今年は明るく始めたはずなのに、
まったく違った様子となってしまったことに焦りを感じています。
このまま流されてしまうと、
また来年同じことをつぶやくことになるでしょう。


春に仕事の内容が大幅に増え、
半年経った今はだいぶ慣れてはきましたが、
仕事量は増える一方で、
次々と事案も舞いこんでくるため、
その対応にも忙しい日々です。
毎日、夕ご飯をすませると、ついうたた寝してしまいます。
休みの日も、最低限度のことだけで、
後は寝てしまっています。


残業を控えるために、日中テンションを上げているのも、
かえって疲れてしまっているかもしれません。
仕事は確かにやりがいはあります。
自分にしかできない仕事を任され、
一つ一つクリアしていくのは、醍醐味があります。
しかしながら、会社人間として生きていく気はありません。
健康を維持して、
公私のバランスを保つことができてこそ、生活だと思っています。
なので、どうにかして、今の状態から脱出したいのです。


時間や体力の問題だけではなく、
雇用の問題や、収入の問題も大きく、
現状打開に向けて準備をしていますが、
これも体力がついていかずに、なかなか前に進みません。
でも、これが鍵です。
こじ開けないと、このままで、終わってしまうことでしょう。


このブログが滞りがちであるのも、
本を読めていないこともありますし、
お休みの日は寝てしまっているからでした。


今年は仕事以外何もしていなかった、一年でした。
素敵な一年にしたかったのに、
目標どころか、何一つ前に進むことがなく、
ほとんど忘れてしまっている状態でした。


現状の自分を見直すためにも、
少しずつでも、このブログを更新していくべし、
と考えているところです。

2017年11月3日金曜日

「婚約者の友人」 フランソワ・オゾン監督

「婚約者の友人」 フランソワ・オゾン監督


1919年の戦後のドイツの町で。
戦争で婚約者を失ったアンナは、
身寄りが無く、
婚約者の両親と暮らしています。
失意の中、つつましやかな生活を。


そんなある日、
婚約者であったフランツのお墓の前で、
泣いているフランス人男性を見かけます。


彼はフランツのパリ時代での友人だと考えたアンナとフランツの両親。
彼を迎え、暖かくもてなします。
彼とフランツとの思い出に胸をつまらせる彼ら。
フランス人を快く思っていなかった父親も、
心を開き、彼を招くようになります。


アンナと彼は町を歩き、
野原を歩き、フランツの話をしながら、
思い出にふけります。
アンナはフランスびいきだったフランツのおかげで、
フランス語が堪能です。


笑顔が戻った彼らと、彼=アドリアンですが、
アドリアンはなぜか表情に影が浮かびます。


その影の正体とは。


それを知ったアンナは。


正体を知られた彼は、
フランスへ帰ってゆき、
事実を抱えたアンナは、
フランツの両親に本当のことを話さず、
独り、苦しみを抱えることになります。


ここまでがお話の前半です。


全体がモノクロームで戦後と彼らの心象風景を
写しだしたような静かな画面が続きます。


この後、
想像できるような展開が起こり、
さらには、想像もできないような事実の展開がされていきます。
これは話してしまうと、
まったく映画の意味をなさないので、
止めておきます。


タイトルは「フランツ」ですが、
主人公はアンナです。
秘密を抱えているのはアドリアン。
アンナは知らずにいた事実を知るたびに、
精神的に強くなっていきます。
婚約者を失った悲しみにくれるだけの女性ではなくなっていくのです。


フランソワ・オゾンの作品はいくつか鑑賞していますが、
同じような映画は一つとしてありません。
そして完成度が素晴らしい。
もちろん私自身が共感できる映画ばかりではないのですが、
テーマ、映像、台詞、演出などはもちろん、
心象風景の映像の見事さは素晴らしいですし、
細やかな部分も見逃せない丁寧なつくりです。
密度の濃い映画の作り手として、
今回も見逃せないと思い、観に行ったのです。
私はテレビや映画ではそうそう泣かされることは無いのですが、
今回はかなりつらかった。
さすがに泣かされました。
そして振り返って、アンナを力づけたいと思わされ、
力づけられるのは、こちらの方なのだと気がつきました。


戦争を語る映画として、観ることも可能です。
ミステリーと評されていますが、
私はそうは思いません。
人生には謎はつきものですから。


個人的には、フランツの両親が素晴らしい人たちであることに、
感動させられました。
特別なことは何もないのですが、
普通の人々の心のあり方が美しいのです。



たいへん、素晴らしい映画です。
ただ、心が元気な時にご覧になっていただきたいです。
とても心が重くなる映画でもあります。