2016年1月31日日曜日

梅の蕾と桜の花目

毎日チェックをかかせないのが、
庭の梅の蕾です。


だいぶ色がはっきりとしてきて、
そろそろ準備が整ってきたというところでしょうか。


会社の近くの神社では、
もう梅は満開でしたが、
品種が違うのかな?
淡い白い花でありました。


会社の裏にある大きな桜の樹は、
蕾はまだまだ。
花目らしき様子が日々数ミリずつ成長しているように
見えます。
これがふっくらとして、色がついてきたら、
春でございます。


もう1月も今日でおしまい。
ぼんやりと過ごしているうちに日々だけが過ぎる。
何一つ手を付けられていない、
完全にアウトのツキスミ。
あしたからキャンプも始まるというのに!?
プロ野球の話です。


U23が優勝したことが今週の嬉しいニュース。
リオも行きますし。
ジダンのレアルもいいスタートが切れたようです。
レアルを応援しているわけではなかったのですが、
ジダンが監督となると、これは、ね。
これはサッカーの話。


2月、3月にプライベートのことをしておかないと、
4月は仕事がとても忙しくなりますから、
ひや、ひや、あせってきました。

PR誌を読む週末

毎月25日には来月号が届く「ちくま」は
とうに読んでしまったのです。


今日は「波」新潮社と「図書」岩波書店を読む日。


「波」の表紙は、「その姿の消し方」の発売に合わせて、
堀江敏幸さんの原稿とトリケラトプスが表紙で、
嬉しくなってしまいます。
冒頭にはその最新本に関するインタビューがあり、
まずは読んでみないとね、とうきうき。
「その姿の消し方」は、とってもシックな綺麗な本です。


「図書」はいつもながらよむところがたくさんあるのですが、
今月号で気になったのは、
池澤夏樹さんが“詩のなぐさめ47”で、
イヴ・ボヌフォワを取り上げておられるところ。
詩は苦手ですが、現代詩はときどき好きな作品に出会います。
イヴ・ボヌフォワはそういう人の一人なので、
池澤さん流の解説だとますます興味が湧いてきます。
この“詩のなぐさめ”は一冊目となるのでしょう、
もうすでに本が出ています。
池澤さんの言葉は親しみやすいので、
詩が苦手といいながら、再読してみたいと思ったり。


その他PR誌の大切な情報は、新刊の案内です。
たいてい読んでみたい本の紹介がありますから、
きりが無いことに溜息ついています。

2016年1月30日土曜日

ジャック・リヴェット監督 逝去

「美しき諍い女」で知られる、
ヌーヴェル・ヴァーグを牽引した映画監督ジャック・リヴェットが
逝去されました。


「恋ごころ」、「北の橋」だけしか観たことがないのですが、
陰影が美しく、意味ありげなそぶりが印象に残っています。
数多くの作品が残されていますから、
まだ楽しみがたくさんあるとも言えましょう。
それにしても、20世紀から21世紀にかけて活躍された方々が、
御歳を召して、この世を去られる時期にきているようです。
寂しい限りです。


合掌。

同窓会の新年会

今夜、正しくは昨夜ですね、
以前の部署の皆さま方と半年に一度の同窓会。


マンネリだという声もあるのですが、
いつものお店の個室でゆったり飲み放題。


いつも冷静なK常務、静かで穏やかなT取締役、
頼もしいY部長、クールなのに酔うと楽しいT課長、
温かさを湛えているO課長、お世話になりっぱなしのKさん、
とにかく明るいNさん、リタイア後順調なTさん、
すぐにネタがおかしな方向に行くMさん、と、
昔からお世話になっている方々。


声をかけると、皆さん集まってくださるのが、
ありがたいかぎりです。
いつまでも、新米、ぺーぺーの私ですが、
この集まりが職場における支えとなっています。


ありがとうございます。

2016年1月27日水曜日

悩んでいます

昨年、思うことがあって、
やりたいこと、やるべきことが出てきたわけですが、
それらと、
これまで考えてきたやりたいことと、
一生続けていきたいと思ってきたことが、
すっかりバッティングしてしまいました。


優先順位をつけられればいいのですが、
自分の年齢を考えると、
どれかを捨てなければなりません。


まず、勉強しようとしている心理学の分野について、
やはり困難だと考えるようになりました。
つまり、奥が深すぎて無理ってところですね。
今からやるには、時間が無さすぎる。
これについては、かなり切り捨てて考えて、
現実的な方法を考えねばなりません。


最もやりたいことは、読書です。
読書も時間がかかるし、
簡単なことではありません。


語学の勉強はさらに難しい。
もちろんハイレベルを目指しているわけではありませんから、
それも現実的なレベルで考えることになるでしょう。


それから秘密大作戦。
禁煙を始めとして、自分に負荷がかかることがいくつかあり、
簡単ではないことがわかっています。


どれも一度にやるのは無理。
それで頭が一杯になってしまいまして、
動けない、という状態にあります。


どうすれば、納得し、進めることができるだろう?
自分で自分の心理を測りかねています。

2016年1月24日日曜日

寒波襲来

想像以上の寒波襲来で、
日本列島が真っ白に!


まだ奈良は雪は降っておりません。
明朝が気になるところです。


それにしても極端な気候ですね。


ここまで寒く冷たいと、
しっかり暖房もしてぬくぬくとしています。
今日もいくらでも寝てしまえる一日でした。
お休みの日はお薬を減らしてもいいのかも?
おかしな夢ばかり見るので少々疲れますが、
お昼寝時は最高!です。
無心で寝ています。


反省すべきは、今週は一ページも本を読んでいない、
という事実。
そういえば、昨年の振り返りもしていないし、
今年に入っても、ぼんやりしすぎの日々です。
何時になったら、しっかりするのやら、
自分で自分のことが心配なツキスミ。

H社長からのメール

ここ数年ご無沙汰している、
以前の上司であるH社長からメールを頂戴いたしました。


“Kさんと一緒に食事にいらっしゃいませんか?”


なんといっても以前の社長ですから、
恐れ多いことであります。


今の会社に入社したころ、H社長の近くにおりましたから、
少しだけ接点があったのですが、
当時から、大変よくしていただいておりました。


その頃の部門に残っているのは、
現在は私一人となっているので、
現状などをお話しできればいいのですが、
私には数字のことなどさっぱりわかりません。


さっそくKさんにご連絡し、ご相談。
もうおひとり、心強い方をお誘いして、
H社長とのご招待に、お応えしたいと思います。


さて、さて。

怒られた!

はい・・・禁煙外来の先生に、
冷やかに怒られました。


「そんなんじゃ、禁煙している意味が無いよ」


ふらふらしている証拠ですね。
はい、自分にとっても甘いのです。
なんて、言ってたら、さらに怒られそうです。

「大人の少年少女文学」

文芸春秋から出ている女性誌「CREA」2月号の特集は、
「大人の少年少女文学」です。


オーソドックスな本を始めとして、
めずらしい本も取り上げられている、
とっても贅沢な内容になっています。
もちろん人気ランキングもありますし、
食べ物や地域別など、角度を変えた視点も、
面白い読み物です。
イラストや写真もたっぷりで、
読みやすいことも楽しめるのが良いところ。


定番がメインであるので、
読者と感情を共有するところが、テーマかな。
もっと幅広く、めずらしい本をお探しの方には、
当たり前の内容ではあるでしょう。


それでも、昨今の雑誌の本特集は、
私には縁の無い本や写真集が中心なので、
懐かしい本が取り上げられていると、
ほっとするのでありました。


印刷も綺麗で、女性には嬉しい一冊だと思います。

2016年1月20日水曜日

大橋トリオのキャンディ

レアです、大橋トリオのキャンディ、いただきました。


なんとも不思議な偶然なのですが、
会社のある方が、


「大橋トリオって、知ってる?」
「大好きですよ♪ ファン・クラブ入っているくらいです!」
「いやー、家の娘がね、ある事務所に就職してね、
 そこで一番人気のあるタレントさんは?と聞くと、
 大橋トリオと言う人や、というんや。
 すっかり漫才師かと思ったわ。」
「すごい!」絶句。


というわけで、お正月にお家に帰っておられたお嬢さんが、
くださったというレアなキャンディをいただいてしまいました。


思わず、
「家宝にします!」
「溶けるで!」

新年会と寒い水曜日

月曜日はA課長の集まりで新年会がありました。
このグループへの参加は初めてでちょっとドキドキ。
仕事の違う方もいらして、新鮮であります。
それだけに、話題も多岐に渡り、
目をぱちくりしておりました。
まだまだ慣れなくて、ノリが悪くて申し訳なかったです。
次回には、もっとおしゃべりしましょう。


日曜日は出かけていましたし、
月曜日は飲んでいましたから、
火曜日はとても眠くて、
今日は一日寝ておりました。
リラックスしすぎて、いくらでも眠れるのでした。


それにしてもいきなりの寒波にブルブルふるえております。
寒波襲来は期待どおりでありますが、
寒いとなんにもできませ~ん。
お布団にくるまって、ぼんやり、うとうと。


それが、秘密大作戦第一弾がちょっと蛇行しています。
そうなんです、禁煙なんですが、
仕事でむしゃくしゃしたりすると、つい。
ただ、お酒の席では大丈夫です。
だいぶ吸わないことに慣れてはきているので、
あせらずぼちぼち行こうかな、と思っています。
禁煙外来の先生が一酸化炭素の数値をどうご覧になるかが、
問題です。
2週間に一度の通院で、ニコパッチを貼っております。
でも、なぜ禁煙しているのか?が問題です。
理由が秘密なので、秘密大作戦なのですが、
時々、バカバカしくなったりもしながら、
自分に言い聞かせるように、日々過ごしています。

2016年1月17日日曜日

21年目

阪神淡路大震災から21年目の日。
個人的なことは忘れたいのに、
震災に関することは忘れてはいけないことですから、
複雑な心境になる日でもあります。


5年前の3.11の大震災とそれに続く事故や数々の問題も
皆にとってつらい経験であります。


これらの経験はどのように活かされていくのでしょうか。
私たちが後世に残せるような形にしなければならないでしょう。


物質的なものは風化し、消え去ってしまいます。
だからこそ、文学や芸術の力が大きいと思っています。
大切なこと、伝えたいことは、目に見えないものが多い。
そういうことは、どうやって残していけばよいのでしょうか。


あらゆる形で行動に起こし、活動されている方々に頭がさがります。

散髪へ

今日は散髪をしに、大阪へ出かけてきました。


街はまだ冬物セールが続いていますが、
ちらほら春物もあって、
明るくて綺麗な色がたくさん!
春らしい色を見ると浮き浮きしますね。
私はパステルカラーはあまり似合わないので、
遠慮気味ですが、テンションだけは上がります。


おなじみ本屋さんでは、
星野智幸さんの「目覚めよ、と人魚は歌う」新潮文庫を探しておりました。
が、在庫なし。
とてもタイトルが好きで、この本のことは覚えていたのですが、
すでに時遅し。
amazonで探しますか。
そのかわり、「最後の吐息」河出文庫を購入しました。
こちらは堀江敏幸さんが解説をされているので、
それだけに楽しみです。


堀江さんといえば、ついに日本文学全集「土佐日記」も出ましたね。
他の古典も読めるといえば、ありがたい一冊ですが、
分厚い一冊で、手ごたえありそうです。
私も秘蔵の紀貫之を出してきましょうか。
堀江さん流の古典訳も楽しみです。

2016年1月13日水曜日

冬の空

今日は見事に冬日となりました。
陽がさしたと思ったら、すぐ曇って、霧雨が降って。
寒さも厳しく、あちらこちらで積雪があったようです。
しばらく寒さが続くようですね。
なぜか入試の頃は雪に見舞われることが多いように思います。
大学もそうですが、もう中学入試の時期です。
みなさん、体調に気をつけて、挑んでくださいね。


一年に一度、クリスマスの時期に本を贈っている小さな方がいます。
知人のお子さんで、会ったことはないのですが、
生まれた時からお話を聞いているので、
絵本をプレゼントしてきました。
そのお嬢さんもいつしか小学生になられ、
絵本は卒業、ちょっと背伸びした本を選んでいます。
先日は、ローラ・I・ワイルダー「プラム・クリークの丘で」と、
「星の王子様」にしてみました。
お嬢さんの好きそうな感じを想像しつつ、
環境や、年齢を考慮して、
かつオーソドックスな本にしておいたほうがいいかな・・・と
思ってはいますが、
いらぬおせっかいは、いい加減にしておいた方がよいかもしれませんね。
そう、子供さんの成長ぶりには目を見張るものがあります。
あっという間に大きくなられるような気がします。
我が家の甥っ子も一人は大学受験、
もう一人も今年は中学生。


ということは、私も同じように歳食っているわけで。
いい歳の取り方を考えねば。
目の前のことで精いっぱいの私は、ちょっとまずいです。

2016年1月11日月曜日

訃報

昨年末にはモーター・ヘッドのレミーが亡くなり、
多くのロック・ファンが悲しみにくれていましたが、
今年早くも悲しいニュースが流れました。
デヴィッド・ボウイが10日に亡くなられたそうです。
闘病されていたとのこと。


先日、新しいアルバムが発表されたばかりでした。
しばらく前に新曲がラジオでかかり、
素晴らしい曲に感動していたので、
アルバムにとてもワクワクしていました。
それが、こんな悲しみに繋がってしまうなんて。


私はグラム・ロック当時のボウイを全く知りません。
80年代にはもうベテランの存在でしたし、
その音楽に魅了されるばかりでした。


まだまだボウイの音楽を聴くチャンスがあるとばかり思っていて、
あまりにも早い訃報にショックを受けています。
改めてあの歌声を聴いて、ご冥福をお祈りしたいと思います。

2016年1月10日日曜日

ジョルジョ・モランディ展

兵庫県立美術館で催されている
ジョルジョ・モランディ展に行ってきました。


阪神・岩屋駅から南へ数分、
海っぺりにそびえ立つ美術館は、
安藤忠雄氏の設計であります。
堂々たる建物。
が、いつもながらアプローチが悪く、無駄に歩かされ、
いらいらさせられます。
美術展は3階。
これもわかりにくく、行きにくく、
上がれば大きな階段から落ちそうな錯覚に陥ります。
そうです、この美術館は大変歩きにくいのです。


気を取り直して、モランディ。
静物画を数多く残しており、その作風は落ち着いたたたずまいで、
一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
今回出かけたのは、少しは知っているものの、
全体像がわかるかもしれないと思ったのでした。


風景画も無いわけではありませんが、
大半はいつもの壜とカップなどを中心とした静物画で、
同じものを対象にした作品も多い。
年代別にみると、タッチが変わっていたり、
作品によっては、光の当たり方が変わっていたり、
とマイナーな変化はありますが、
基本姿勢は変わらず、静かなやわらかい色の絵が並んでいます。
イタリア・ボローニャではこのような優しい光が射すのでしょうか。
激動の時代を生きたはずなのに、
ずっと落ち着いた絵ばかりです。


変わらない持続性というのが、モランディの精神にあったのでしょうか。
もっときちんと調べてみればわかるのでしょうが、
同じように静けさの漂う静物画を描き続けた理由が、
気になるところです。
どこかほっとする、それでいて緊張感もきちんとある、
普遍性のある静物画なのでした。

2016年1月6日水曜日

曇りがち

昨日からの曇りがちのお天気はしばらく続きそうです。
お陽さまが射さないとトーンダウンしそうです。
週末はついに冷え込みがやってきそう。
お出かけの予定なので、しっかり厚着しましょう。


映画、それも基本的に観ない恋愛映画でのほほんとしていないで、
(でもメルヴィルに出会えたので、よかった☆)
本を読め。


というわけで手にしたのは「現代小説クロニクル1975-1979」。
冒頭は中上健次、重いです。
この様子だと「枯木灘」は難しそうです。
もともと地方色が強い作品は苦手で、読むのに苦労してしまいます。
個性というのは一つの強みなので、本当は大切なのですが、
体質的に受付け難い。


ただ個人的に面白いことに、日本文学を続けて読むのは
あまり得意ではないのに、この「クロニクル」シリーズは大丈夫です。
いつもは、日本文学を一冊読んだら、ぱっと海外文学へ飛ばないと
我慢ができないたちなのでした。
昔は日本の小説は嫌いだと思っていたくらいです。


そんなことを考えていたら、軽やかなフランス小説が
読みたくなってきました。
センスの良い現代小説、お勧めはありませんか?

メルヴィル・プポー

何気なくネットで映画を選んで観ていました。
「ブロークン・イングリッシュ」という恋愛映画です。
すると・・・出会う男性役ジュリアンにメルヴィル・プポーが!


メルヴィル・プポー(Melvil・PouPaud)、ほんとに素敵です。


昔々、エリック・ロメールの「夏物語」で青年役で出会いました。
まだとても若くて、爽やかな感じでありました。
でも印象は薄くて。


それからしばらくして、フランソワ・オゾンの「ぼくを葬る」を観ました。
関心のあった映画だったので、遠くまで足を伸ばしたことを覚えています。
主役のメルヴィルは実にナイスな男性に成長していて、
演技も素晴らしく、映画の内容もとてもよかったので、
大変満足したのでありました。


今回の「ブロークン・イングリッシュ」では、大人の男性を演じていて、
偶然の出会いがこれで3回目。
そのたびに違った印象の素敵なメルヴィルを観ることができました。


で、調べてみると、アルノー・デプレシャンや、ラウル・ルイスの映画にも
出演していることがわかり、観たい!観たい!病が発生。
素敵な人を観るのは、目の保養になりますね。

2016年1月4日月曜日

あまりの暖かさに

例年ならば冷え込むはずの1月なのに、
これほど暖かいとどうも調子が狂う・・・とお困りの方も多いでしょう。
経済、産業、農業、漁業等いずれにしても、
寒いときには寒く、雪が降るべきときには雪があり、
でないと、社会全体に影響を及ぼしてしまいます。


寒がりの私には、手足や背中の冷えが無い分、
過ごしやすく助かっているのですが。


庭の蝋梅はついに満開になってしまいました。
半月以上は早くなっています。
困った、困った。


日本では暖冬ですが、他の国々の様子はどうなのでしょうか?
メディアももっと海外のニュースを多く取り上げる方がいいでしょうね。
もう日本だけでは成り立たないのですから。


お正月には少々TVを観ましたが、たわいのない内容が多いような。
私にTVは、ニュースとスポーツで十分なようです。


暖冬の話題に戻せば、
せめて1月下旬から2月には寒波がやってきてほしいと、
私さえも思うのでありました。

2016年1月3日日曜日

三が日終了です

お正月休みもとうとう終わりとなります。
皆さま、ゆっくりとされたでしょうか。
おかげさまで、私は仕事のことをすっかり忘れ、
食事と用事以外の時間はぼんやりと過ごして、
のんびりすることができました。


観たかったDVDは2本もあったのですが、
それさえもパス。


本の片付けは進んだものの、
読書は目次だけに目をとおすだけで、
あまりの重量感におっとっと。
これらの本を読むには、
精神状態が安定・・・安定しているのですが、
どうもそちらにシフトできていません。
この調子でいくと今年の読書量はさらに減りそうです。
読みやすい本を手にするのは楽ですが、
自己嫌悪に陥ってしまうので、それもほどほどにせねば。


同時に提出期限が定められている勉強のことを考えると、
ううっと、頭がさらに重く・・・なんて言っている場合ではありません。
明日から仕事も始まることですし、
気持ちを切り替えて前進すべし。


と、ここには書いておくことにします。

「さようなら、オレンジ」

「さようなら、オレンジ」 岩城けい著 ちくま文庫


この本は新人が対象の太宰治賞を受賞し、
芥川賞の候補にもなり、話題となりましたので、
タイトルをご存じの方も多いかと思います。


文庫版には小野正嗣さんの解説が付されていまして、
こちらをお読みいただければ、
私は何一つお話する必要がございません。


ですが、かいつまんでおきますと、
舞台はオーストラリアと思われる外国の土地、
主人公はサリマというアフリカからの移民女性です。
サリマの語りと並行して、日本人女性が手紙という形式をとって、
自身の内面を語ります。
まず、サリマという女性の心理が丁寧に書かれており、
それは、私たちの心に届く強さを持っています。
サリマだけを追っているだけでも十分ですが、
日本人女性ハリネズミの手紙がさらに私たちを揺さぶります。
構成、筋書きが凝っていることにより、
素人さは脱していて、ぐいぐいと読ませる力がありますし、
テーマは決してめずらしいものではないのですが、
リアルさを優しい心で包んだ文章は、
私たちの眠っている心理を呼び起こさせます。
率直に感動させられた一冊でありました。

今年の抱負、体調については

数年前のことを思いだすと、
頭が痛くなる、メルトダウンはずいぶん少なくなりました。
たぶん今の仕事に慣れてきたからだと思うのですが、
それでも夕方のお薬を飲むとほっとします。
これ以上は無理、といつも考えて残業は避けるようにしています。


ただ、緊張が解けるとお腹イタイタが発生したりします。
これをコントロールできるといいのですが、
難しいかと思われます。

体調がかなり良くなっていると思われることに、
睡眠時間が少々短くなったのです。
お休みの日はしっかりお昼寝もしますが、
以前はもっと寝ていましたので、
だいぶましかと思います。


この調子でいきましょう、とかかりつけの先生もおっしゃっていて、
基本的には、精神面で落ち着いていることが重要です。


油断すると、どうなることか、想像がつかないこともあるので、
やはり、体調には気を配って生活したいと考えています。


発病して17年、長いおつきあいとなりました。
精神的にダメージを受けておられる方には、
ゆっくりと治していきましょう、と声をかけたいとおもうばかりです。

2016年1月2日土曜日

「現代小説クロニクル2000-2004」

「現代小説クロニクル2000-2004」


時代も2000年に入ると、
すっかり現代小説らしくなります。


「生きる歓び」 保坂和志
「砂売りが通る」 堀江敏幸
「われら猫の子」 星野智幸
「半所有者」 河野多惠子
「インストール」 綿矢りさ
「逆水戸」 町田康
「入学式」 佐藤洋二郎
「蛇にピアス」 金原ひとみ


次々と作品を発表されている保坂さんの作品は、
比較的言葉を使いこなして物事や心理を表現しようとしているような
印象を受けました。
対照的に堀江さんの作品は行間からにじみ出てくる余韻が生きているように
感じられるのですが。


星野智幸さんの「われら猫の子」は、現代小説の鏡ともいえるかも
しれません。構成といい、テーマといい、主人公の心理描写といい、
明快でいて、コンパクトにまとめられていて、読後の余韻も残ります。


「半所有者」は意欲作ではありますが、
こういった作品が私を悩ませます。
「蛇にピアス」も同様で、年齢を感じさせない書き手の冷静さに、
どのように受け取っていいのかわからないのです。


金原さんと同時に芥川賞を受賞された綿矢さんの作品は、
若さと瑞々しさを感じさせます。
題材が今日的であることもリアリティがありますね。


「逆水戸」、これも泣かされました、わからんと言う意味で。
大変面白いのですが、作品の意図がわかりません。
頭固くてすみません。


「入学式」はここに取り上げる意味が不明です。
古風な題材、変わらぬ人間関係、短編としての出来具合とは別に、
現代的とは思えないのでした。

2016年1月1日金曜日

2016元旦

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


元旦も飲むことから始まってしまった我が家です。
しっかりおせち料理とお雑煮もいただいて。
年賀状を皆で読み、
父宛の面白い年賀メールを読んでもらったり。
基本的にいつもと変わらないので、
ほんとにお正月かな?という気分です。


お昼寝の時に夢をみたのですが、
これは初夢とは言わないのでしょうか?
今晩寝てからかな?
いい夢がみたいですね。


今年の抱負・・・?
秘密大作戦を遂行すること。
この内容をつまびらかにすることは、
あまりに恥ずかしいので、
ぽつぽつご報告してまいりましょう。
第一弾はただいま4日目で、順調です。
それから、英語再入門です。


勉強もせねばなりません。
ささっとすませてしまいましょう。
試験もあるのですが、
間に合うようにできたらいいな。


それから毎朝もう30分早起きして、
ちょっとだけ早めに出勤すること!


今、気になる音楽に、
ぼくのリリックのぼうよみ、というミュージシャンがいます。
なんと高校生のラッパーらしいです。
ぜひアルバムを聴いてみたいです。
2月3日には大橋トリオの新作も出るそうで、
今年も色々と楽しみたいと思います。


美術展もあちらこちらに足を運びましょう。
兵庫県立美術館でモランディ展をしているので、
第一弾はそちらになりそうです。


読書は、まずはユルスナールをしっかり読むこと!
後はそれから考えることにします。


今年も楽しいことを考えて、
生き延びたいのでありました。
仕事もぼちぼちやっていこうと思っています。
それは自分だけの力ではどうにもならないので、
皆と仲良く、要領よく、しっかりポイントを押さえて、と。


そんなツキスミですが、
今年もお付き合いをよろしくお願いいたします。

「現代小説クロニクル1985-1989」

「現代小説クロニクル1985-1989」


この1985年ころはいわゆるバブル時代と呼ばれる
異様に経済も景気も華やかな時期でありました。
この時期を頂点として、その後はあっという間に
複雑に変化していくのです。
若手の人々は新人類と称され、年長の人々からは、
理解を超えていると言われたのでした。
私も世代的には新人類にあたりますが、
今となれば、高度成長期に育った価値観を持つ子供たち、
時代の変わり目に立ち会ったといえるでしょう。


さて、ここには新しい時代にふさわしい作家たちが
登場しています。


「象の消滅」 村上春樹
「ユダヤ系青二才」 島田雅彦
「ジャッカ・ドフニ―夏の家」 津島佑子
「鍋の中」 村田喜代子
「スティル・ライフ」 池澤夏樹
「一ぺんに春風が吹いて来た」 宇野千代
「大きなハードルと小さなハードル」 佐藤泰志


「象の消滅」はその名のとおり、
飼育されていた象が世話係とともに、
いきなり消えてしまった話です。
ずっと象に注意をはらっていた主人公は、
その奇妙さに自分の感覚のバランスが崩れてしまったと語ります。
虚無と心理感覚のバランスがあやうくなるのは、
村上作品の特徴の一つだと思っていますが、
この小さな作品にも象徴されているといえるでしょう。


「ユダヤ系青二才」は初期の島田作品を思い出させます。
わざと小難しく書かれております。
若さとオリジナリティを求め紆余曲折する、
すなわち自分とは何者か?というテーマと読みました。


「ジャッカ・ドフニ」はかなり難しく、重いテーマの作品です。
それをすくい上げるように描写しながら表現する筆力に、
思わず感嘆しました。
津島佑子さんのほかの作品も読んでみたいです。


「鍋の中」は芥川賞を受賞していますので、
ご存知の方も多いことでしょう。
タイトルは地味目ですが、味わい深い作品です。
読みやすかったことも意外でした。


「スティル・ライフ」も芥川賞受賞作品です。
当時すでに池澤さんの小説やエッセイを読んでいた
人間としては、高い評価も当然と言う感じでありました。
今読んでも古さを感じない、個人的に好みの作品です。


「一ぺんに春風が吹いて来た」はその当時、非常に人気があった
宇野千代さんの古風な作品です。
この方の人生が華々しいだけに、かなりの御年になってから、
作品が再評価されたことは、今の年長の方々にも興味深いことでは
ないでしょうか。


「大きなハードルと小さなハードル」この著者について私は何も
知りませんでした。離婚の周辺について書かれていますが、
その頃からでしょうか、離婚は不思議でもなくなったのは。
ただ、人物設定としては、離婚もやむを得ないというようになっています。
これも今後に訪れる時代変化の布石であったと思ったりします。