2010年2月13日土曜日

P.D.ジェイムズの「秘密」を読み始めました

出ました、来ました、P.D.ジェイムズの新刊が。
「秘密」ハヤカワ・ミステリ です。

「皮膚の下の頭蓋骨」を読んで以来、
すっかりジェイムズのファンです。
特に「秘密」で13作目となるダルグリッシュ物は、
次作が待ち遠しいシリーズです。

ミステリですから、好みはあるかもしれませんが、
ジェイムズの手にかかると、
単なるミステリには終わりません。
人物造詣、心理描写における人の描かれ方は、
奥深く、精密で、生々しく感じられます。
舞台設定も非常に凝っており、
まるで現実に存在しているかのようです。

刻み込まれるように言葉が選ばれ、
文章が立ち上がっているのを感じながら読んでいると、
ジェイムズに他の分野でも書いて欲しいと思わせます。
とはいえ、ジェイムズも90歳におなりとか。
できるだけ多くの作品に接したいという希望をもちつつ、
ご健勝を祈るばかりです。

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