2012年1月9日月曜日

「とりつくしま」


「とりつくしま」 東直子著 ちくま文庫

しばらく更新を怠っておりました。
休みの日はすぅすぅと寝てばかり。
新しい事務所は明るくて暖かくて、
以前とは大違い。
ありがたいのですが、まだ慣れません。
気分も明るくなるといいのですが。
仕事柄毎日事件が起こります。
大変大変、忙し忙しが口癖です。
今年こそマイペース元年と称して、
落ち着いてやっていこうと誓う、
この部署4年目でございます。

さて「とりつくしま」です。
とても素敵な切なくなるお話ばかり詰まっています。
“とりつくしま”とはいったいなんぞや?
はい、死後に何かにとりつくのであります。
種明かしはこれくらいにしておいて、
著者の東さんは歌人でいらっしゃいます。
だからか、言葉の選び方、運び方がとても丁寧で、
心地よさが感じられます。
そしてこのシチェーションで自分だったらどうするだろう?と
つい自分を反映させてしまうリアリティがあります。
お話の手際の良さもありますが、
一番心に残るのは“優しさ”かなと思います。
人間の良いところの一つですね。

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