2010年11月14日日曜日

音楽遍歴 その2

ポピュラー音楽に少々飽きが来て、
何を聴こうか迷っていたころに、
Bill Evansと出会いました。
ジャズという匂いをあまり感じずに、
すんなりと入り込んで、
気持ちよく次々と聴いていました。

そうなると、そのほかのジャズ・ピアニストが気になってきました。
手元に手ほどきになる紹介本を置き、
Thelonious Monk、Sonny Clark、
Keith Jarrett、Chick Corea、
手当たり次第に聴いていきましたが、
心をつかむほどしっくりときません。
とにかく人によってスタイルも違っていて、
別の音楽が奏でられていることに、
ジャズの奥深さを知った次第です。

そのころになると当然のごとくMiles Davisの名前が
目に留まるようになりました。
まず「Kind of Blue」です。
これでノックアウトされました。
完璧な音楽がそこにありました。
パッション、ソウル、じっくりと心に染み入る音色。

それ以来、基本的にはMilesから浮気することがありません。
ジャズの基本はMiles。

思い出せば、それ以前にMilesを聴いたことがありました。
映画「死刑台のエレベーター」 ルイ・マル監督 のサントラです。
この映画、ほとんどアメリカの映画しか観た事がなかったので、
まさに衝撃でした。
これが本当に観たかった映画だと感激しました。
ここにもフランスを意識するきっかけがあったのです。
このサントラがとてもかっこいいのです。
画面との呼吸がぴったりあっていて、素晴らしかった。

Milesおたくのようなことを言っていますが、
実態は入り口で留まったままです。
聴き応えがあるので一枚買ったら、すごく長持ちします。
これからもじわじわとMiles道を進んでみたいと思っています。

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