2012年9月5日水曜日

白磁を飾る青~東洋陶磁美術館へ



大阪市立東洋陶磁美術館へ出かけてきました。
今、「白磁を飾る青」と題して朝鮮時代の青花白磁展が開催されています。

こちらは大阪市の中央に位置する中の島にあり、
こじんまりとした静かなたたずまいの美術館です。
とても好きなところで、若い頃から度々訪れていますが、
このたびは久々とあって、わくわく、胸が高まります。

企画展は上記のように朝鮮の青花が40点ほど展示されていました。
同じ青花でも朝鮮のものは、中国のものと比べて柔らかな姿をし、
さりげない筆致で描かれているように思われます。
そして、古伊万里に通じるところがあるような気がしました。
とても親しみやすい感じです。

青花白磁は青磁や白磁など数多くある陶磁器の中で、
最も惹かれます。
今回もポスターを見て速攻行くことに決めました。
このポスターがなかなかお洒落だったのです。

この企画展をじっくり眺めてから、常設展へ移動します。
そこには、大好きな朝鮮青磁の水滴が2体あるのです。
可愛い童子の姿をしたこの水滴を観るのが楽しみの一つです。

他、大振りの中国青花白磁、青磁などに圧倒されたり、
日本の各地の焼き物をじっくり眺めたり(乾山等もあります)、
国宝の油滴天目茶碗をしげしげと見つめたりして、
(曜変天目茶碗のように内側に宇宙は見つかりませんでした。)
ひととおりぐるりと回って終了であります。

なぜ陶器が好きなのかよく自分でもわかりませんが、
なんだか充実した気分になるのです。
丁寧に作られたものは、自然とその良さがわかります。
とはいえ、ほとんどは好みと感覚で観ているのですが。

絵画の美術展に行くのとはまた違った楽しみ方ができたように思えます。
青花のなじみ深い感じがよかったのでしょうか。

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