2010年6月16日水曜日

満足できない読書のときは

読んでいる途中はすいこまれるようにのめりこんでいたのに、
ラストまできてみて、全貌が明らかになり、
結末に納得ができないことってありませんか?

本に限らず映画でもそういうことがあります。
たいていある程度評価を得た作品のことが多いです。

昨日読んでいた本もそうでした。
途中、これはこの作家のこれまでの中で一番いいぞ、と
思いながら読んでいたのですが、
結末が気にいらない。
そして冷静に振り返ってみると、
その結末に行き着くまでのプロセスもあからさまな気がしてきて、
急に面白くなくなってしまったのでした。

色々な読者がいるので、
作家は全てに答えることはできません。
そして読者のために書いているわけでもないでしょう。

満足できない読書のときは、
そんなことはありえない、そんなはずはないと、
自分勝手に話を作ってみるのでした。

そんな気持ちを作家にぶつけることもできなくて、
落ち着きの悪い気分なのです。

読書はいろんな気持ちを呼びさますのでした。

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