2010年6月26日土曜日

「苦いオードブル」

「苦いオードブル」 レックス・スタウト著 矢沢聖子訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

この本が出版されたのは1940年。
アメリカはニューヨークの古き良き時代の推理小説です。
レックス・スタウトといえば、ネロ・ウルフのシリーズが有名ですが、
この本ではテカムス・フォックスという男性が探偵として、
活躍します。
ネロ・ウルフ・シリーズが大好きなので、レックス・スタウトの作品は目を通すように
しています。が、結構無難なお話でありました。
キャラクターも普通の人々だし、ストーリーも特に特徴もなく。

可笑しく感じるのは、1940年ということで十分古めかしく感じるのに、
“旧式の”とか、“古びた”という表現が度々使われていることです。
この時代で古びたというのは、戦前のものということでしょうか。
もう想像が及びません。電話や車は日常的になっているものの、
この人々がケータイやパソコンを知ったら、腰を抜かすことでしょう。

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