2010年4月4日日曜日

遠いミシェル・フーコー

簡単な哲学入門書を読んでいて
もっとも関心を引いたのがミシェル・フーコーの仕事でした。
その頃は体調もすぐれず、
集中力を全く維持できない状態でしたので、
そのうちに読み始めることができればと
楽観的に考えていました。

それから十年以上が経ち、
手元を確かめてみれば、
フーコーを読むなんてまだまだ出来ません。
人から哲学系の本は若いうちに読んでおいた方がよいと
言われたことがあります。
20代の頃に出会っていれば、
人生も変わっていただろうとも思います。
人間の思考など簡単には変わらないものでしょうが、
入門書を読んだり、伝記を読んだりしてして思うには、
きっと天地がひっくり返るくらい、
物事の見方、思考、発想に刺激を受けそうな予感がしています。

少しずつフーコーの本を手に入れて、
いつ訪れるかわからないその日に備えています。
つい最近は新潮社から「カントの人間学」が出版されました。
「狂気の歴史」の副論文ですから、
これもぜひ揃えておきたい。

そう願いつつも、
不器用で一つのことしかできないものですから、
ユルスナールに本気で取り組むのであれば、
フーコーまで届かないかもしれません。
覚悟して選び取ることが必要なのでしょう。
その日が来るまで、
フーコーは大切においておきましょう。

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