良いお天気に恵まれたGWもとうとうおしまいです。
明日はほんとは水曜日と祭日が重なったので、
会社はお休みなのですが、
溜まった仕事も気になるし、GW中の対応も気になるので、
出社することにしました。
今日は久しぶりにプルースト第10巻“囚われの女Ⅱ”を
読むことができ、最後まで辿りつきました。
間隔が空きすぎてしまって、いきなりヴェルデュラン邸に
戻るのに必死でありました。
そうそう、シャルリュス氏がだんだんみっともなくなってゆくところでした。
主人公“私”はヴェルデュラン邸でのモレルの演奏会を聴き、
シャルリュス氏たちの話に加わっていますが、
それは、書き手が彼らに話させているという気配が感じられます。
それを“私”が聞いて、どきどき、どぎまぎするという設定。
そこを辞して、家に帰りつくと、今度は問題のアルベルチーヌ。
アルベルチーヌというより、女性の心理が全くつかめないのは、
“私”なのか、書き手なのか。
彼女に翻弄される時期は過ぎ、今度は自分が決心をする時期に
来ていることを悟っています。
行動に起こすべき朝、アルベルチーヌは去っていきます。
それにしても、不思議な小説です。
“私”の心の動きが中心なので、解釈するのが大変です。
この“囚われの女”はⅠもⅡもあまり楽しめませんでした。
とっても自分勝手なんですもん。
「失われた時を求めて」も残り3冊となりました。
どのようになっていくのかな。
最近は男性主眼の視点が前にもまして苦手です。
こういうジェンダー的バイアスがかかるのはよくないのですが、
女性主眼が強いのも苦手なので、
ますます読む本が限られてきそうです。
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