2015年5月6日水曜日

GW最終日とプルースト第10巻

良いお天気に恵まれたGWもとうとうおしまいです。
明日はほんとは水曜日と祭日が重なったので、
会社はお休みなのですが、
溜まった仕事も気になるし、GW中の対応も気になるので、
出社することにしました。


今日は久しぶりにプルースト第10巻“囚われの女Ⅱ”を
読むことができ、最後まで辿りつきました。
間隔が空きすぎてしまって、いきなりヴェルデュラン邸に
戻るのに必死でありました。
そうそう、シャルリュス氏がだんだんみっともなくなってゆくところでした。
主人公“私”はヴェルデュラン邸でのモレルの演奏会を聴き、
シャルリュス氏たちの話に加わっていますが、
それは、書き手が彼らに話させているという気配が感じられます。
それを“私”が聞いて、どきどき、どぎまぎするという設定。
そこを辞して、家に帰りつくと、今度は問題のアルベルチーヌ。
アルベルチーヌというより、女性の心理が全くつかめないのは、
“私”なのか、書き手なのか。
彼女に翻弄される時期は過ぎ、今度は自分が決心をする時期に
来ていることを悟っています。
行動に起こすべき朝、アルベルチーヌは去っていきます。


それにしても、不思議な小説です。
“私”の心の動きが中心なので、解釈するのが大変です。
この“囚われの女”はⅠもⅡもあまり楽しめませんでした。
とっても自分勝手なんですもん。


「失われた時を求めて」も残り3冊となりました。
どのようになっていくのかな。


最近は男性主眼の視点が前にもまして苦手です。
こういうジェンダー的バイアスがかかるのはよくないのですが、
女性主眼が強いのも苦手なので、
ますます読む本が限られてきそうです。

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