2014年8月13日水曜日

興味深い読み屋・・・都甲幸治さん

こちらでも時折ご紹介している堀江敏幸さんのサイト「レミントン・ポータブル」。
運営されている齋藤氏が、先日行われた都甲幸治さんと堀江さんとのトークライブを
レポートされています。


都甲幸治さんは現在早稲田大学で教壇に立たれているそうで、
堀江さんの同僚になるわけですね。
今回は都甲幸治さんが「狂喜の読み屋」 共和国 という本を出された記念イベント
だったそうです。


齋藤氏のレポートを読んでみると、
都甲さんってこんな人なんだ!と驚かされることばかり。
とても真面目で精力的で前向きな方のようです。
読書、翻訳、読解についての基本姿勢は、
お二人とも同じくされていて、興味深いところ。


英文学の都甲さんの翻訳の代表はブコウスキーの「勝手に生きろ!」。
これは私も読んではいないものの、よく知ったタイトルです。


それに「狂喜の読み屋」とは、なんて楽しいタイトルでしょう。


というわけで、大きな本屋さんにて、早速購入してみました。


して、急いでまえがきを読んでみます。


大学で文学を専攻してから、
翻訳を始め、読み屋という仕事を始められます。
そして読むということがいかに難しいことであるか、
翻訳とはどういうものであるかを痛感されるのでありました。
そこで、あらためて英文学を探求すべく大学に戻られ、
大学教師の道を進まれている・・・ということ。


海外文学を読んだり、翻訳を試みられている方には周知のことなのでしょうが、
言葉というものはとても奥が深い。
簡単に他の言語に置き換えることはできないのでした。


私は原書にあたったりすることがありません。
それは、あまりにも難しいことだと承知しているからです。
と、堂々と言い訳して、心で泣いています。
原書をひも解けば、さらに読書、読みの深みを味わえ、楽しめる、
であろう、と思いつつ、
知能と能力と努力と無縁の私はこのとおりであります。


個人的には現代の英文学にはあまり関心が無い・・・というか、
フィーリングが合わない(古い言葉ですね)ので、
読みませんが、ピタリとはまる作家と出合えれば幸せでしょう。


ほぼ同世代と言っていいでしょう、都甲さんの努力と進化のたまものである
この批評集「狂喜の読み屋」、そういった視点でもって、
読んでいきたいと思います。

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