2014年4月17日木曜日

ヴェレダのローズミルクから思い出すのは


乾燥時期にはヴェレダのボディ用ローズミルクを塗っています。
ヴェレダはよく目にしていましたが、
このブランドがシュタイナーの思想に基づいて作られていることを知ったのは、
だいぶ後のことでした。


シュタイナーという人のことを知ったのはずいぶんと前で、
小学校6年生くらいの頃、家にあった「ミュンヘンの小学生」という本を
読んでからになります。
子供はどのように育てられるのがよいのか、
子供に人権はあるのか、などと当時かなり考えていたので、
この本にはとても強い印象を受けました。


その後「ミュンヘンの中学生」が書かれたことは、
関心のあった方にはよく知られていることかと思います。


母親である子安美知子さんが書かれた本で、中公新書から出ています。


その後、当人である子安文さんが「ミュンヘン・ライブ」という本を書かれました。


この本には見事にシュタイナー教育の成果が現れており、
社会の狭い規範などを乗り越えた伸びやかな個人の思想が育っていることを
知ることができます。
興味深いのは、親はどのような大人に育ってほしかったのか、
育った子供を目の前にして、はっきりとするということです。
私はシュタイナー教育の成功だと感じましたが、
人によっては、理想の人間とは違っているという意見もありました。


偶然にも子供のころから贔屓にしていた作家ミヒャエル・エンデも、
シュタイナー教育を受けたことがあると聞いたことがあります。
「モモ」は今でも大好きな本です。高校生の頃にも「鏡の中の鏡」などを
読んで、とても入れ込んでいた時期がありました。


私自身はシュタイナーの思想は、信仰にちかいものも感じられ、
思想そのものについて本を読んだりしたことはありません。
教育方法には関心はあるものの、私には子供がいませんので、
必然性を持って考えることもなく、過ごしてきました。


そこへ、しばらく前に読んだ池澤夏樹さんの「光の指に触れよ」で、
新しい生活を切り開こうとしている人たちの考えの一つに、
シュタイナー教育の学校が挙げられていました。
あれ、ここでもシュタイナーだ・・・


ヴェレダを使うことで、日常にもシュタイナーとの付き合いができましたし、
これから社会が模索していく中で、またその名を聞くことがあるでしょう。

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