2014年4月29日火曜日

雨降りなので

今日はお休みでしたが、一日中雨降りでした。
夜になってもまだ降り続けています。
GW本番にはいい天気になるらしいので、
それが楽しみですね。


雨降りの夜のお話は、
読んだら必ず泣いてしまう本のこと。


エーリヒ・ケストナーの「ふたりのロッテ」。
この子供向けに書かれた本を読むと、
つい泣けてきます。


ある二人の女の子がサマースクールで自分とそっくりな子と出合います。
色々話してみると、どうやら二人は離婚した父と母にそれぞれ引き取られて
育ち、生活をしているようなのでした。
双子だったのですね。


二人は作戦を練り、元の生活へ帰っていきます。
それから彼女たちの奮戦が始まります。


その作戦遂行のための努力を見ていると、
彼女たちの健気さにほろほろと泣いてします。


岩波少年文庫から出ていますし、
ケストナー全集にも入っているかと思います。


作品の性質からモラリストの作家と言われたケストナー。
実生活では愛人がおり、その間に子供もいたそうです。
独文学者の高橋健二さんによる伝記にはそう記されていました。


本を読んで泣くということは、ほとんどありません。
すごく自分勝手に読んでいるからだと思います。


ロッテたちの行動が絶対正しいと思うわけではありません。
ただ、純粋な気持ちから生まれるひたむきさに、涙がこぼれるのでした。

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