2014年9月16日火曜日

「須賀敦子の方へ」を読み終えて

前述したように、
この「須賀敦子の方へ」は松山巌さんの大変心を尽くした著作です。


私自身ずっと夢に思っていました。
須賀さんの著作と年譜を照らし合わせ、ほぐし合わせて、
須賀さんの言わんとしていたことを汲み取る方法はないかと。
方法として、須賀さんの歩いてきた道、人生をなぞってみるのが一つ、
著作を軸として、生涯を辿り、思想を照らしてみる、などと、
考えたりしていました。


今回、この松山さんの著作を読んで、
自分の考えていたことがいかに単純だったか、ということがよくわかりました。
松山さんにしかできない方法が駆使されています。
そう思うと、自分が出来はしないことをなさって下さったことに、
松山さんに感謝の気持ちが湧いてきます。


きっと私がするべきことは、
この松山さんの著作も踏まえて、
自分にとっての須賀さんを見つけることなのでしょう。


この世界には自分の手本となるような方がたくさんいらっしゃいます。
私も尊敬する方は本の世界だけでも幾人か、おられるので、
そういう方々の本を読むのはとても幸せなことです。
その中でも須賀さんは、一番身近に感じられる方です。
なぜ、そう思うのか、いったい須賀さんのどこに惹かれるのか、
冷静に考えることもせず、
今はただ、感動しながら読み続けているのでした。

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